2023 Fiscal Year Annual Research Report
Research on the characteristics and transformation of Tibetan villages in Sichuan Province and village development that takes advantage of village characteristics
Project/Area Number |
17K00791
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Research Institution | Nara Women's University |
Principal Investigator |
中山 徹 奈良女子大学, 生活環境科学系, 教授 (60222171)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | ギャロンチベット族 / ムヤチベット族 / カンバチベット族 / 集落調査 |
Outline of Annual Research Achievements |
四川省カンゼチベット族自治州で暮らすギャロンチベット族、ムヤチベット族、カンバチベット族の集落空間構成に関する比較研究を行った。2019年以前に、ギャロンチベット族の10集落、ムヤチベット族の11集落、カンバチベット族の13集落の調査を行った。共通調査項目として、集落の地形的特徴(平面)、集落の地形的特徴(断面)、集落と国道の関係及び道路の種類、公共施設の有無(活動センター、保健室、広場、学校)と分布、集落と河川の位置関係及び水源、集落の入り口数、集落と隣村の関係、住宅・農地・牧地の分布、宗教施設の有無(寺、白塔、経堂)と位置関係を設定した。 調査結果は、各々のチベット族集落について、集落の概要(集落の平面、集落の断面)を2万分の1程度の図面で表現した。平面図には、土地利用として農地、住居、牧地・樹林、道路を記入し、それ以外には河川、集落範囲を明記した。断面図には、平面図の記入項目に加え高低差、傾斜度を記入した。集落の空間構成として、集落起点の標高、集落面積、世帯数、集落の高低差、傾斜度をまとめた。さらに、共通調査項目の調査結果をまとめた。 ギャロンチベット族、ムヤチベット族、カンバチベット族集落の全てに共通していたのは、道路の種類、公共施設の種類、住居と農地の配置、牧地の配置であった。そして、ギャロンチベット族とムヤチベット族集落のみに共通していたのは、面積、集落の高低差であった。ムヤチベット族とカンバチベット族集落のみに共通していたのは、海抜、集落の立地、傾斜度、集落と国道の関係、水源、入り口、宗教施設と種類、集落と河川の関係、集落と隣村の関係であった。ギャロンチベット族とカンバチベット族のみに共通している項目はなかった。
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