2017 Fiscal Year Research-status Report
視環境設計のための室内仕上げ材のテクスチャーの定量化
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17K00804
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Research Institution | Mukogawa Women's University |
Principal Investigator |
北村 薫子 武庫川女子大学, 生活環境学部, 准教授 (80319855)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中村 芳樹 東京工業大学, 環境・社会理工学院, 教授 (30189071)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 内装 / 仕上げ材 / 輝度 / 評価 / 質感 / テクスチャ― / 画像解析 |
Outline of Annual Research Achievements |
輝度画像を用いた明るさの定量化も実用レベルになっていることを応用し,輝度画像を用いた視覚的素材感の定量化と素材感の表示ができる可能性を検討している。空間の明るさ感の把握のために用いられる輝度分布測定の手法を,物体表面の素材感の定量的把握に応用することで,デジタルカメラやCCDカメラを用いた撮影から素材感を定量的に把握することが可能であることから,室内の輝度画像測定およびリアルアピアランス表示の技術に基づいて素材表面のテクスチャーを定量的に測定した。 2つのアプローチから視環境設計のための室内仕上げ材のテクスチャーの定量化を行った。1つめは,試料表面の撮影画像からリアルアピアランス画像等の作成を通してテクスチャーの輝度画像解析を行った。2つめは,同じ試料を対象とし,被験者を用いてテクスチャーの視覚的評価実験とした。 まず,評価試料として,一般的な内装材で,エンボス加工のあるものを中心に収集した。これらを試料とし,視環境解析およびシミュレーションソフトを用いて解析するための撮影を行った。シャッタースピードを変化させた複数の画像を撮影し,ソフト上で合成して表面の輝度画像解析を行った。 次に,仕上げ材の視覚的評価の把握を目的として,輝度画像解析と同一の試料を対象とし,表面のテクスチャーの視覚的評価実験を行う。明視距離で試料を提示するための小型暗室において,光の入射角度を変化させて試料を照射した。試料は50mm×50mmとし,試料提示装置で試料を2つ同時に提示し,比較評価させた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
評価実験を実施する際に協力していただく被験者の確保が難しく,研究室内ゼミ生のみを対象としたため,実験の進捗が遅れ気味である。
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Strategy for Future Research Activity |
4月から新学年の研究室ゼミ生が配属され,被験者の確保がしやすくなったことから,評価実験も順調に進むようになった。画像解析の手順も比較的スムーズに習得できており,評価実験と画像解析の両方を進めることができる状態となった。
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Causes of Carryover |
輝度画像解析の結果を見ながら試料のバリエーションを増やすよう手配購入したため,年度を繰り越して春休み期間に試料を追加購入することとなった。
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