2019 Fiscal Year Annual Research Report
Study of the mechanism for alleviating "hie" (awareness of cold) by food component with thermo TRP channel
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17K00865
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Research Institution | Doshisha Women's College of Liberal Arts |
Principal Investigator |
森 紀之 同志社女子大学, 生活科学部, 准教授 (90585184)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | TRPM8 / 体温調節 / 熱産生 |
Outline of Annual Research Achievements |
「冷え」は多くの若年女性が悩まされている症状であるが、いまだ詳細な原因は不明であり明確な改善方法が示せていない。冷えは「環境温度に対する末梢部位の温冷感覚の異常」と考えられる。温度受容TRPチャネルは温度情報の伝達に関わる機能に深く関与していることから、「冷え」改善への介入の新たな作用点となりうることが考えられる。本研究では、温度受容TRPチャネルの機能と冷えの症状との関係について明らかにし、冷えの改善に寄与しうるか明らかにすることを目的とする。本年度はマウスにおいて温度受容TRPチャネルを活性化する食品成分の摂取が体温調節機能やエネルギー代謝に与える影響について検討した。冷刺激受容体であるTRPM8を活性化するメントールを4週間摂取させたところ、1週目では大きな変化は確認できなかったが、2週目、4週目では内臓脂肪重量が減少し、脂質代謝の亢進が示唆された。冷温刺激が褐色脂肪組織における熱産生機能を向上させることが報告されていることから、食品成分によるTRPM8への刺激によっても同様に熱産生機能を向上している可能性が考えられた。以上より、温度による刺激だけでなく、食品成分による受容体の慢性的な活性化によっても体温調節機能が変化する可能性が示唆された。これまでの検討において、ヒトにおいてTRPM8の受容体機能が冷えの自覚症状の程度に関係する可能性を示していることから、食品成分の摂取による冷えの症状緩和のための作用点としてTRPM8の機能調節が有効となる可能性が示唆された。
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Research Products
(2 results)