2018 Fiscal Year Research-status Report
マグネシウム欠乏による高血圧発症の生理学的メカニズムの解明
Project/Area Number |
17K00879
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Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
家崎 貴文 順天堂大学, 医学部, 先任准教授 (10348956)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
渡邉 マキノ 順天堂大学, 医学部, 准教授 (00255655)
柿木 亮 順天堂大学, 医学部, 助教 (70614931)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | マグネシウム欠乏 / 高血圧 / 血管収縮 / 血管平滑筋 |
Outline of Annual Research Achievements |
マグネシウム(Mg)は体内に豊富にあるミネラルで生体機能に複雑に関与している。食生活の欧米化に伴い、近年では食事からの摂取不足によるMg欠乏症のリスクが増加しており、高血圧症、糖尿病、脂質異常症等の発症との関連から、Mg摂取の重要性が注目されている。Mg欠乏と高血圧発症との関連に注目し、そのメカニズムを生理学的に解明し、Mg欠乏による高血圧症の発症の予防およびMg補充による治療の有効性・安全性を明らかにすることが本研究の目的である。 平成30年度の計画では、(1)Mg欠乏モデルの作製および、血圧、心機能、血液検査値(Mg、脂質、血糖値等)の評価、および(2)摘出血管を用いた実験を予定していたが、H29年度において、Mg欠乏飼料の組成について、特にビタミンDの含有量の観点から若干の見直しの必要が生じ、飼料の成分の分析等を行ったためモデル動物の作製がやや遅れている状態であった。また、飼育期間も、当初は2週間、4週間および8週間を予定していたが、2週間のモデルでは、Mg欠乏モデルの特徴が明らかとならない場合があり、飼育期間の見直し等を行ったため、モデル動物の作製自体が遅れている。 モデル動物の作製が遅れているため、血圧、心機能、血液検査値(Mg、脂質、血糖値等)の評価、および、摘出血管を用いた実験も遅れている状態である。しかしながら、研究の方向性としては、特に大きな変更を行う必要は無く、今後は、適切なモデル動物を作製し、血圧、心機能、血液検査値(Mg、脂質、血糖値等)の評価、および摘出血管を用いた実験を進める予定である。その後は本年度の研究により得られた結果をもとに、各種薬理実験およびウェスタンブロッティング法による各種シグナル分子の解析を行うことにより、血管の反応性の変化の分子メカニズムを明らかにしてゆく予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
H29年度においてモデル動物の作製のための飼料の組成の若干の見直しを行ったため、モデル動物の作製がやや遅れている状態であった。また、飼育期間も当初は2週間、4週間および8週間を予定していたが、2週間のモデルではMg欠乏モデルの特徴が明らかとならない場合があり、飼育期間の見直しを行う必要性があったため、H30年度の研究においても、モデル動物の作製自体が遅れている状態である。このため、モデル棟物を用いた血圧、心機能、血液検査値(Mg、脂質、血糖値等)の評価、および、摘出血管を用いた実験も遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
モデル動物の作製自体が遅れているため、血圧、心機能、血液検査値(Mg、脂質、血糖値等)の評価、および、摘出血管を用いた実験が全体的に遅れている。しかしながら、研究の方向性としては特に大きな変更を行う必要は無く、適切な飼料を用いて、適切な期間飼育することによりモデル動物を作製し、作製したモデル動物における血圧、心機能、血液検査値(Mg、脂質、血糖値等)の評価、および摘出血管を用いた実験を進めてゆく予定である。
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Causes of Carryover |
モデル動物の作製自体が遅れている状態であるため、平成30年度に計画していた(1)Mg欠乏モデルの作製および血圧、心機能、血液検査値(Mg、脂質、血糖値等)の評価、および(2)摘出血管を用いた実験の遂行も遅れている状態である。研究計画の方向性としては特に大きく変更する必要はなく、今後は計画通りに適切なモデル動物を作製し、血圧、心機能、血液検査値(Mg、脂質、血糖値等)の評価、および摘出血管を用いた実験を進めてゆく予定であり、それに伴う経費を支出する予定である。また、ある程度の結果が得られれば、研究内容についての意見交換や助言を得るために積極的に学会発表を行い、それに伴う経費も支出する予定である。
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