2017 Fiscal Year Research-status Report
中高年者における食行動と肥満・サルコペニアとの関連:時間栄養学的アプローチ
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17K00881
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Research Institution | Ehime University |
Principal Investigator |
丸山 広達 愛媛大学, 農学研究科, 准教授 (20627096)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岸田 太郎 愛媛大学, 農学研究科, 教授 (80304658)
斉藤 功 愛媛大学, 医学系研究科, 教授 (90253781)
谷川 武 順天堂大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (80227214)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 食行動 / レプチン / 体重変化 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、東温スタディのフィールド調査を行い、378名に対して、肥満・サルコペニア、食行動に関する検査を実施した。 また、「体重変化」をテーマとして、以下の解析を行った。 【解析①】2009-10年のベースライン調査、2014-15年の追跡調査に参加した非肥満(Body mass index:BMI<25)の30-79歳の男女615名を対象とし、血清レプチン濃度を性別3分位に分け、5年後の体重5%増加、5%減少それぞれのオッズ比(95%信頼区間)を算出した。その結果、血清レプチン濃度が高いほど、体重5%減少の多変量調整オッズ比が低く(最高3分位0.57: 0.32-1.02、傾向性p=0.04)、その傾向は60歳以上の高齢者でより明確であった。体重増加については明確な関連が認められなかった。【解析②】2009-11年のベースライン調査、2014-16年の追跡調査に参加した65-79歳の男女398名を対象とした。ベースライン時の「お腹いっぱい食べること」の有無と、5%以上の体重低下の多変量調整オッズ比(95%信頼区間)を算出した。その結果、ベースライン時に「お腹いっぱい食べること」がない者に比べて、「お腹いっぱい食べること」がある者の5%以上の体重低下の多変量調整オッズ比は、1.78(1.04-3.04)であった。また、5%以上の体重低下を示さなかった者では、5年間で「お腹いっぱい食べること」が「ある」から「ない」に変わった者が20.2%であったのに対し、5%以上の体重低下を示した者では、28.1%(p=0.09)であった。5年前後ともに「お腹いっぱい食べること」が「ない」者に比べて、前後ともに「ある」者、また「ある」から「ない」に変わった者の多変量調整オッズ比を分析した結果、それぞれ1.71(0.92-3.19)、2.72(1.22-6.06)であった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当該年度では、データの収集・データベース構築は予定通り進み、構築途中のデータである程度の知見を得ることもできた。一方で、血中レプチン・ビタミンD濃度測定についてはまだ測定にかかる予備試験の段階である。
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Strategy for Future Research Activity |
平成29年度までのデータベース構築が構築できたため、平成30年度は構築データを活用し、主に縦断的な解析を実施する。
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Causes of Carryover |
丸山が年度内に愛媛に移動となって交通費などで差額が生じた。
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Research Products
(2 results)