2018 Fiscal Year Research-status Report
中高年者における食行動と肥満・サルコペニアとの関連:時間栄養学的アプローチ
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17K00881
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Research Institution | Ehime University |
Principal Investigator |
丸山 広達 愛媛大学, 農学研究科, 准教授 (20627096)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岸田 太郎 愛媛大学, 農学研究科, 教授 (80304658)
斉藤 功 大分大学, 医学部, 教授 (90253781)
谷川 武 順天堂大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (80227214)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 体組成 / 食物繊維 / ビタミンA |
Outline of Annual Research Achievements |
2018年度は66名に対して調査や結果説明会を実施し、栄養・食品摂取量をはじめその他生活習慣やフレイル、サルコペニアに関する情報を収集した。 さらに、サルコペニアを判断する上で用いる、体組成データ(骨格筋量、四肢筋量、骨格筋指数:SMI、体脂肪量・率、Body mass index:BMI)と栄養素の内、食物繊維ならびにビタミンA(レチノール、レチノール当量、βカロテン、βカロテン当量)摂取量、さらに睡眠・就寝・起床時間との関連を横断的に分析した。 その結果、総・不溶性食物繊維摂取量が多いほどBMI、SMIは有意に低かった(p<0.05)。一方で、水溶性食物繊維でも同様の傾向は見られたが統計学的に有意ではなかった。また、女性ではレチノール摂取量が多いほど筋肉量が有意に高かったが、他のビタミンAと体組成との関連、男性におけるビタミンA摂取量との有意な関連はみられなかった。 さらに、睡眠時間とBMIや体組成との関連を分析したがそれらに有意な関連は認められなかった。就寝時間については、遅くなるほどBMIの多変量調整平均値が有意に高く(p<0.05)、体脂肪率・量についても高くなる傾向が認められた(p<0.10)。起床時間についても、遅くなるほど体脂肪率・量の多変量調整平均値が有意に高かった(p<0.05)。これら研究は横断研究のため解釈に留意が必要だが、食物繊維やβカロテン、就寝・起床時間は、体組成指標と関連している可能性が示された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
当初は食行動との関連を見る予定であったが、食行動によって影響の受ける可能性のある栄養素類との関連を分析、考察するのに時間を要した。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度は進捗が遅れてしまったが、既にデータベースの構築は進んでおり、研究目的を達成するための網羅的解析を実施する体制を構築予定である。
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Causes of Carryover |
当初予定しているよりも、2018年度の調査実施人数が少なかったため。
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Research Products
(3 results)