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2017 Fiscal Year Research-status Report

新生児の食物アレルギーにおけるω3系脂肪酸摂取の働き

Research Project

Project/Area Number 17K00888
Research InstitutionAzabu University

Principal Investigator

原馬 明子  麻布大学, 生命・環境科学部, 特任准教授 (80727917)

Project Period (FY) 2017-04-01 – 2020-03-31
Keywordsオメガ3系脂肪酸 / アレルギー / 小児栄養
Outline of Annual Research Achievements

本研究は,乳幼児期のω3系脂肪酸の有無による免疫獲得への影響を食物アレルギー反応を指標に検討することを目的としている.29年度は,下記の項目を実施することとした.
1. ω3系脂肪酸欠乏または正常の母獣飼育の新生仔を得るため,母獣用の雌性マウスの作製.
2. 新生仔2日齢から人工乳により授乳,飼育するためのω3系脂肪酸欠乏または正常の人工乳の作製.
3. 現在使用中の哺乳瓶と乳首が老朽化のため,新たにシリコン等で作製.
1,2は順調に進んでおり,2に関しては,消化管の未成熟な授乳期でも人工乳の吸収効率を向上させるため,高圧ホモジナイザー(約800気圧×2回)で処理することにより人工乳のミセル粒子を0.1μm以下になるようにした.3は委託業者との調整中.授乳中の誤飲による脱落を防ぐために,哺乳瓶,乳首は,各日齢の新生仔マウスの吸引力や吸引量に合わせて浸み出る程度の人工乳が出てくるように調整する必要がある.また,乳首は空気の飲み込みを防ぐために,各日齢の口腔の大きさに合わせたサイズを作製しなければならない.委託業者との調整の間に,人工哺乳の技術向上を行った.人工乳による授乳時間以外は,卵巣摘出した仮母獣に新生仔マウスをつけることで,保温,保湿が十分な環境になり,糞尿の世話も必要なくなった.また,開眼(13日齢)以降,授乳量の減少に伴う体重低下が問題となっていたが,人工乳を含む寒天を離乳食として与えることで改善できた.

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

人工保育に使用する哺乳瓶と乳首の作製において,シリコンの堅さや新生仔マウスの各日齢に合わせた乳首自体の大きさや形状について,委託業者との調整が長引いているため.

Strategy for Future Research Activity

ω3系脂肪酸欠乏または正常の特殊飼料で飼育継代して得られた母獣によって,妊娠,出産,授乳された母獣飼育の新生仔マウス,または,同様の母獣によって妊娠,出産後,2日齢より人工乳で授乳し飼育して得られた新生仔マウスの食物アレルギー反応を検討する.
これによって,ω3系脂肪酸が母子免疫の獲得にどのように影響するのか,また母子免疫の獲得をできるだけ排除した環境下,人工乳による飼育では,どのような免疫反応を示し,それにω3系脂肪酸の影響はあるのかを検討する.

Causes of Carryover

現在予定している人工保育試験の規模は大きく,実施するには既存の哺乳瓶と乳首だけでは効率が悪く,試験回数を増やすことになる.機動力を上げるためにも新規備品を作製しているが,それの完成に時間を必要とするために差額が生じた.

URL: 

Published: 2018-12-17  

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