2021 Fiscal Year Annual Research Report
Basic research on stress improvement, preventive effect and safety in citrus phytochemicals
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17K00904
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Research Institution | University of Occupational and Environmental Health, Japan |
Principal Investigator |
豊平 由美子 産業医科大学, 医学部, 准教授 (90269051)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | メンタルヘルス / ポリフェノール / カテコールアミン |
Outline of Annual Research Achievements |
生活習慣病は精神的なストレス疾患をも誘発する一因ともなっており、メンタルヘルス対策における食生活の重要性が注目されている。代表的な食品の機能性成分であるポリフェノールは、植物の色素や苦味の成分で、いずれも強い抗酸化力を持つことが示されている。ポリフェノール化合物のフラボノイドリグナン類であるsilybin(またはsilibinin)は古くから肝臓機能改善作用が注目されてきた。現代社会において、生活習慣病は増加の一途を辿っており、ストレス負荷は増悪要因となっている。抗うつ作用、気分安定作用や抗不安作用が期待できる機能性成分を特定することによって、ストレス軽減効果の有るメンタルヘルス不調の治療薬や予防薬としての可能性を探索する事を目的としている。 この中でSilybinが最も生物活性が高いflavonolignanであり、肝臓保護物質としてだけでなく、糖尿病患者のインスリン抵抗性を低下させることも報告されている。 生活習慣病へのSilybinへの影響に着目し、ストレス負荷により増加するカテコールアミン(CA)生合成・分泌への影響についてウシ副腎髄質細胞を用いて、また同じくストレス負荷により上昇する血糖値への影響を膵β細胞由来細胞株MIN6細胞でのインスリン分泌を測定することで検討した。 Silybinは、ニコチン性アセチルコリン受容体を阻害することによりカテコールアミン分泌を抑制し、またカテコールアミン生合成の律速酵素であるチロシン水酸化酵素のリン酸化を阻害することにより活性化を抑制する可能性が示唆された。
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Research Products
(6 results)