2017 Fiscal Year Research-status Report
小児期の花粉-食物アレルギーにおける新規管理法の確立に関する研究査
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17K00909
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Research Institution | Clinical Research Center for Allergy and Rheumatology, National Hospital Organization, Sagamihara National Hospital |
Principal Investigator |
佐藤 さくら 独立行政法人国立病院機構(相模原病院臨床研究センター), 病因・病因研究室, 室長 (90398272)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
海老澤 元宏 独立行政法人国立病院機構(相模原病院臨床研究センター), アレルギー性疾患研究部, 部長 (30338876)
柳田 紀之 独立行政法人国立病院機構(相模原病院臨床研究センター), 小児科, 医長 (40436150)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 食物アレルギー / 花粉食物アレルギー / 口腔アレルギー症候群 / 交差抗原性 / 栄養食事指導 |
Outline of Annual Research Achievements |
花粉-食物アレルギー症候群(Pollen-food allergy syndrome, PFAS)は花粉との交差抗原性により発症する口腔アレルギー症候群である。果物や野菜を摂取すると口腔粘膜に限局したアレルギー症状を起こし、一部の患者では重篤な症状を起こす。近年、小児期のPFASは増加しているが、アナフィラキシーの頻度やリスク因子は明らかではなく、診断後の食事指導法も確立していない。本研究では多施設で小児期のPFAS症例を集積し、臨床情報やアレルゲンコンポーネント解析結果からアナフィラキシーのリスク因子を明らかにし、摂取可能な調理形態のアンケート調査をもとに食事指導法を確立することを目的とする。 平成29年進捗状況:5月より各施設で倫理委員会への申請開始、7月までに医師用の臨床情報入力項目、患者用アンケート内容について再検討し、8月に症例情報入力用のデータベースを作成した。10月に各施設からのアレルゲンコンポーネント測定用検体の回収に関してSRLとの契約を締結し、研究開始準備を整えた。10月から国立病院機構相模原病院での患者登録開始。平成29年11月~平成30年3月に倫理委員会での承認が済んだ施設毎に研究を開始した。症例登録状況:平成30年4月までの登録症例数は31例である。13例についてはアレルゲンコンポーネント特異的IgE抗体価の測定を行った。
平成30年研究実施計画:4月までに全ての研究分担施設での倫理委員会での承認が受けられたので、患者エントリー、アンケート調査を継続的に実施する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
各施設における倫理委員会での申請・承認に予定より時間を要した。昨今の個人状況保護法改訂や臨床研究法施行への対応などの影響であると考えられる。また検体輸送に関する準備として、企業と病院との契約に時間を要した。これらが理由と考えられる。
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Strategy for Future Research Activity |
全施設での倫理委員会での承認が得られたので、症例登録を進めていく。また定期的にアレルゲンコンポーネント特異的IgE抗体価の測定を行う予定である。
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Causes of Carryover |
研究開始が予定より遅くなったため、アレルゲンコンポーネント特異的IgE抗体価測定に要する費用が予定よりも少なくなった。また研究に関連する会議はメール審議で十分可能であり、学会への参加もなかったため支出が少なかった。
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