2019 Fiscal Year Annual Research Report
Development of an on-line HPLC-ORAC method for detection of antioxidant compounds in foods
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17K00910
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| Research Institution | National Institutes of Biomedical Innovation, Health and Nutrition |
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Principal Investigator |
竹林 純 国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所, 国立健康・栄養研究所 食品保健機能研究部, 食品分析・表示研究室長 (30421837)
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| Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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| Keywords | ORAC法 / 高速液体クロマトグラフィー（HPLC） / 抗酸化 / 食品分析 |
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| Outline of Annual Research Achievements |
食品中に含まれるビタミンC、ビタミンE、ポリフェノールなどの抗酸化物質は、活性酸素、フリーラジカルを消去することで、がんや動脈硬化といった種々の疾病の予防に資することが期待されている。本研究は、食品中に含まれる既知及び未知の抗酸化物質を網羅的に解析するため、抗酸化能測定法であるOxygen Radical Absorbance Capacity（ORAC）法と高速液体クロマトグラフ（HPLC）法を組み合わせた「オンラインHPLC-ORAC法」を確立することを目指して検討を行った。
３年計画の３年目である本年度は、まず、昨年度遅延していた検討を推進し、オンラインHPLC-ORAC法の単一試験室による妥当性確認試験を完了した。抗酸化物質標準品（Trolox、アスコルビン酸、カテキン、カフェ酸、クロロゲン酸）を用いて検討を行った結果、1）いずれの標準品においても、0.25～2.00 μg/mLの濃度範囲において、用量依存的にピーク面積が増加するが、その関係は直線にはならないこと、2）ピーク面積の相対標準偏差は1～31 %（平均8 %）であったのに対し、保持時間の相対標準偏差は1 %未満（平均0.2 %）であったことが明らかとなった。これらの結果から、オンラインHPLC-ORAC法は、精密な定量には向かないものの、高い定性性を有することが示唆された。
次に、実サンプル抽出液を用いて検討した結果、1）主たる抗酸化物質の種類が限られた検体については、その数と相対的な寄与率を明確に示すクロマトグラムが得られること、2）多種の抗酸化物質を含む検体についてはピークの重複により結果の解釈が難しく、今後の課題として分解能のさらなる向上が必要とされることが示された。
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