2017 Fiscal Year Research-status Report
Analysis of functional food to prevent wandering caused by impairment of memory recalll
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17K00915
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Research Institution | Gifu University |
Principal Investigator |
中川 敏幸 岐阜大学, 大学院医学系研究科, 教授 (00271502)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 機能性食品 / アルツハイマー病 / ATF4 / アミロイド-β / プレセニリン |
Outline of Annual Research Achievements |
【研究目的】認知症の有病者数は2025年には700万人になると推計されており、認知記憶障害及び周辺症状の徘徊[記憶再生(想起)障害が主要因]への治療と予防法の確立は喫緊の課題である。先行研究にて、■ケルセチンを摂取したアルツハイマー病(AD)モデルマウスとケルセチン高含有玉葱粉末を摂取したAD患者は記憶再生障害が改善すること、■ケルセチンは転写因子ATF4の発現を抑制することを明らかにした。そこで、ケルセチンを長期間摂取したADモデルマウス脳のConnectivity Map解析を行い、記憶再生障害の改善が期待できる食品成分を5種類選択した。本研究では、これら成分のリン酸化eIF2α―ATF4シグナルへの作用と記憶再生障害に対する効果を明らかにし、同定した成分とケルセチンとの効果的な組合せの解明を到達目標とする。 【研究成果】平成29年度は、同定した食品成分を5種類の中でルテオリンに焦点を当て、培養細胞を用いた食品成分のATF4発現抑制に対する作用を検討した。(1)atg5ノックダウンヒト胚性腎臓細胞にルテオリンを添加し、ウエスタンブロットにてATF4の発現の変化を解析した。ATF4の発現はルテオリンの濃度に依存し減少した。(2)Aβ産生酵素の活性中心タンパク質であるプレセニリン-1の発現の変化を解析した。ATF4と同様にルテオリンの濃度に依存し減少した。(3)ルテオリンをヒトアミロイドβ前駆体タンパク質のSC100を発現するatg5ノックダウンヒト胚性腎臓細胞に処理し、アミロイド-β産生が抑制されることを確認した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
培養細胞において、アミロイド-β産生、プレセニリンの発現に対するルテオリンの効果を確認し、研究会発表を行った。
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Strategy for Future Research Activity |
アルツハイマー病モデルマウスの認知機能に対するルテオリンの効果を検討する。
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Causes of Carryover |
研究は計画通り遂行し、学会発表を行った。今年度は培養細胞実験が中心であったため、次年度使用額が生じた。そのため次年度に計画している様々な動物実験に有効に使用可能となる。
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