2019 Fiscal Year Research-status Report
Evaluation of the effects of lifestyle improvement for type 2 diabetes patients: behavior type specific approach
Project/Area Number |
17K00936
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Research Institution | Teikyo University |
Principal Investigator |
安達 美佐 帝京大学, 大学院公衆衛生学研究科, 客員研究員 (10782352)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山岡 和枝 帝京大学, 大学院公衆衛生学研究科, 客員教授 (50091038)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 2型糖尿病 / クラスター無作為化比較試験 / 管理栄養士 / 生活習慣改善教育 / 食習慣 / 食物摂取頻度調査票 |
Outline of Annual Research Achievements |
生活改善は糖尿病治療の基本となることであるが、患者にとって継続的に生活改善に取り組むことは困難を極めることが多い。申請者らはこれまでクラスター無作為化比較試験(RCT)により、管理栄養士による2型糖尿病患者の血糖コントロールのための個別生活習慣改善プログラム(Structured Individual Lifestyle Education: SILE)の有効性を実証した。 本研究では、医療機関の受診する2型糖尿病患者に対して、SILEプログラムをベースに、4つの質問から行動タイプを区別し、行動タイプに応じたアプローチを加える新たな生活習慣改善プログラム『Behavior types-specific SILE program: BETSILE』の血糖コントロールに対する有効性について、管理栄養士をクラスターとするRCTで検証する。4つに区分した行動タイプのうち、特に介入することで改善が図られると期待される行動タイプⅠとⅡに介入することとし、個別の試験を同時に行う。 本年度は管理栄養士のリクルート必要数32名の同意・登録が全て完了した。しかし、管理栄養士1名につき受け持つ患者9名(行動タイプⅠ:3名、行動タイプⅡ:6名)と設定したが、すでに患者のリクルート・登録を開始している管理栄養士でも患者の登録数が増えず苦慮している者が多かった。そこで、特に登録者が増えない行動タイプⅠは残念ながら中止せざるを得なく、行動タイプⅡのみに集中して患者登録を実施することとした。行動タイプⅠは予備調査で外来栄養食事指導の対象患者の約1割と見積もっていたが、実際はそれ以下だったようである。 2020年3月末時点の行動タイプⅡの患者登録数は45名(必要数192名の23.4%)と少なく、引き続き、管理栄養士に連絡し、各施設の事情に応じた目標数登録を達成するための対策を相談・検討したいと考える。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
本年度は管理栄養士の必要数の登録は済んだが、患者登録が進まない管理栄養士も少なからず居た。日常的に外来栄養食事指導を実施しているものの、診療所の管理栄養士には他の業務と兼務する者も少なくなく、研究協力に余裕がない場合があることがわかった。また、病院では調理スタッフや管理栄養士の退職による欠員に対して、管理栄養士が余計に業務を実施するため、外来栄養食事指導自体も実施できなくなるという事情も把握した。そこで、事情のある管理栄養士の所属施設に出向き、外来栄養食事指導を実施する体制づくりや他の業務との兼ね合いをどのようにするか等々を検討した。その結果、曜日や時間を決めて短時間でも定期的に外来栄養食事指導を実施する、調理員やその他の職員に自分が行わなければならない業務や研究について説明と協力のお願いをする、月末までに1名の登録を必ず行う等の対策が検討された。これらを行った結果、患者登録が若干ではあるが増えていた。しかし、本年度末を迎える頃に新型コロナウイルスの感染拡大が進み、外来栄養食事指導は一時、中断せざるを得ない施設も出て来ており、患者登録は中断している。 新型コロナウイルスによる自粛が続いているが、病院、診療所の感染拡大予防の体制も落ち着いて来た頃なので、協力する管理栄養士にそれぞれ連絡をし、進捗状況と必要数の患者登録の見通しについてヒアリングを行い、それぞれの事情に対して対策案を提案して行くことを図っていく。
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Strategy for Future Research Activity |
本年度は3月末現在で、行動タイプⅡの登録患者は必要数192名に対して45名の登録があった。上記の対策を講じて、必要数まで達することができるよう努力したい。登録者が蓄積でき次第、ベースライン時の報告を学会で発表する予定である。
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Causes of Carryover |
予定していた患者登録が遅れているためデータ入力作業の費用、ベースライン時の学会での報告が次年度に変更したこと、等で差異が生じた。次年度では有効的に使用する予定である。
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Research Products
(7 results)