2019 Fiscal Year Research-status Report
夜遅い食事は歯周病のリスクを上げるか?:食事の質と摂取時刻の比較研究
Project/Area Number |
17K00944
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Research Institution | Hiroshima Jogakuin University |
Principal Investigator |
市川 知美 広島女学院大学, 人間生活学部, 准教授 (70412278)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
二川 浩樹 広島大学, 医系科学研究科(歯), 教授 (10228140)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 食事 / 摂取時刻 / 歯周炎 / 細菌叢 |
Outline of Annual Research Achievements |
2019年度は、2017年度に実施した研究1と2018年度に実施した研究2の各食事群における糞便中の細菌叢組成を分析した。糞便細菌は、Bacteroidetes門、Firmicutes門、Actinobacteria門、γ-proteobacteria門の主要4菌門の解析を行った。研究1は、低脂肪高食物繊維食(バランス食)と高脂肪低食物繊維食をそれぞれ規則正しく1日3回摂取する場合と夕食を夜9時に摂取させる不規則なパターンを組み合わせて計4種類の試験食パターンを各1週間介入したものである。4群間で比較すると、バランス食を規則正しく摂取させた群に対して高脂肪低食物繊維食を不規則に摂取させた群ではBacteroidetes門の割合は低く、逆にFirmicutes門の割合は高くなった。研究2は、研究1の試験食パターンに機能性表示食品8020ヨーグルトを1日1個摂取させる4種類の試験食と8020ヨーグルトを摂取しない、バランス食を規則正しく食べる試験食パターンを加えた計5種類で各1週間の介入を行った。5群間で比較した結果、バランス食を規則正しく食べた群に対して、ヨーグルトを加えたバランス食を規則正しく食べる群でBacteroidetes門の割合が高く、逆にFirmicutes門の割合は低くなった。研究1および2のいずれの研究においても、被験者の腸内細菌叢組成の変化は異なり、統一性はみられなかった。また、被験者の口腔状態および口腔細菌叢と腸内細菌叢に関連はみられなかった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
腸内細菌叢の分析が当初の予定よりも半年ほど遅れたため、研究結果の分析や考察が十分でなく、論文作成に至っていない。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は研究結果の分析や考察をすすめ、今年度中に論文をまとめる予定である。
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Causes of Carryover |
研究の遅れにより、研究の分析や論文作成・投稿に至らず、それにかかる費用が未使用となった。この助成金を用いて、2020年度に論文作成および投稿作業を進める予定である。
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Research Products
(1 results)