料理の構成食品および使用量の標準データベースを用いた食事記録法の開発

2019 Fiscal Year Research-status Report

• Project/Area Number: 17K00954
• Research Institution: The University of Tokyo
• Principal Investigator: 須賀 ひとみ 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 客員研究員 (60755015)
• Project Period (FY): 2017-04-01 – 2021-03-31
• Keywords: 料理 / 食品構成

Outline of Annual Research Achievements

本年度前半は、昨年度後半に行った国民健康・栄養調査の食事記録票を用いて食品・栄養素摂取量の計算を行った際に生じた問題点を解決するため、これまでに栄養調査データおよびインターネットのレシピサイトから抽出した料理の標準構成食品（料理中に含まれる頻度が70％以上の食品を収載）、標準構成食品の使用量の性・年齢階級別分布から算出した「使用量標準値」のデータベースの修正を継続して実施した。
具体的には、データベースに掲載されていない料理の、データベースへの追加（適宜レシピサイト等をもとに実施）、料理名の表記揺れ（使用されている材料から同一の料理と思われるが、記載の表記が異なるもの）の突合と料理の「標準」名の統一、同一料理における栄養調査データ・レシピサイト間で食品の使用状況に著しい差が見られるかの確認等を行い、修正した結果を反映してそれぞれの料理の「標準構成食品」とし、使用量の標準値を確定した。
本年度後半から作成したデータベースと、国民健康・栄養調査の食事記録票（本データベース作成に使用していない年度の記録票）を用いて食品群・栄養素摂取量の妥当性を検証するため、食事記録票に記載された料理名とデータベースに記載された料理名を紐づけし、データベース上の食品使用量を用いて計算した食品群・栄養素摂取量と食事記録票に記載された食品使用量から計算した食品群・栄養素摂取量との比較検討を行い、本データベースを用いて計算した食品群・栄養素摂取量の妥当性の検証を行っている。

Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

データベースの修正作業に当初の予定より時間を要したことから、食品群・栄養素摂取量の妥当性を検証する作業を行うための期間にずれが生じている。

Strategy for Future Research Activity

作成したデータベース用いて計算した食品群・栄養素摂取量の妥当性の検証作業を継続し、その過程で生じた問題点に対する対応を行う。

Causes of Carryover

当初の計画で予定していたデータベース作成に関する論文作成に要する費用（英文校正費、論文掲載料等）を30年度に使用することができなかったため。次年度使用額は次年度に論文投稿を行う際の費用として使用する。