2019 Fiscal Year Annual Research Report
Development of math and science program aimed to improve problem solving skill based on lesson study which emphasizes "Kyozai-Kenkyu"
Project/Area Number |
17K00976
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Research Institution | Naruto University of Education |
Principal Investigator |
小澤 大成 鳴門教育大学, 大学院学校教育研究科, 教授 (60253241)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 問題解決能力 / 教材研究 / 理数科教育 / 授業研究 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は以下のとおりである。カメルーン国ヤウンデ市における授業研究プロジェクトのパイロット初等学校および中等学校を対象として,地域の学校・教師・子どもたちの置かれている現実に即し,コンピテンスベースアプローチの理念に基づいた問題解決能力を向上させる理数科教育プログラムが教材研究の手法を用いて開発されることを,現地教育省カウンターパートと共同で支援すること。さらに,現地の文脈に即した子どもたちの問題解決能力を評価する評価問題を開発し,問題解決能力の指針を示すとともに,実施された理数科教育プログラムの妥当性及び適用性を検証すること。 最終年度である令和元年度には,10~11月および2月にカメルーンを訪問し基礎教育省および中等教育省のカウンターパートと研究の進捗状況について協議を行った。初等学校では平成30年9月より改訂されたカリキュラムに従い,生徒のコンピテンシーの開発を目的とした学習が強調された授業が実施され,その実施に授業研究プロジェクトが貢献していた。中等学校においては授業研究・教材研究の進展に伴い状況問題がより授業目的を反映したものとなっていた。 授業研究プロジェクトの妥当性および適用性を検討するために,パイロット初等学校において2種類の評価問題を実施した。一つは,ベースライン時に実施したのと同様の国際学力調査に基づく問題,もう一つは実験や観察の条件設定および実験・観察結果から推論される内容を問う問題である。ベースライン時と同じ問題では12問中6問で成績の向上が見られ,理数科教育プログラムの一定の妥当性および適用性が確認された。実験や観察の条件設定に関する問題では正答率が非常に低く,今後の課題として残った。
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