2017 Fiscal Year Research-status Report
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17K00978
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| Research Institution | Ehime University |
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Principal Investigator |
平田 浩一 愛媛大学, 教育学部, 教授 (80173235)
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| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉村 直道 愛媛大学, 教育学部, 教授 (90452698)
河村 泰之 愛媛大学, 教育学部, 准教授 (80369967)
原本 博史 愛媛大学, 教育学部, 講師 (40511324)
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| Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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| Keywords | 和算 / 算額 / 教材開発 / アプリケーション / 現代解 |
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| Outline of Annual Research Achievements |
研究目的に掲げた3つの研究活動それぞれについて平成29年度の研究業績の概要を報告する。
【1. 教員志望の大学生に向けた和算学習教材の開発】については、小学校・中学校の教員を志望する学生に向けた和算学習として、1回生対象の授業科目「幾何学概論」において、以下のような内容の講義を10回行い、毎回レポート課題を出し、ティーチングアシスタントにレポート課題の添削をしらもらった。10回の内容は、1.和算の歴史(1)、2.和算の歴史(2)、3.油分け算、4.ひろいもの、5.和算の公式(1)、6.和算の公式(2)、7.和算の公式(3)、8.和算の公式(4)、9.算額(1)、10算額(2)である。目標としていた教員志望の大学生向けの和算学習教材の約半分を作り上げることができ、実際の授業の中で活用することもできた。
【2. 現職教員研修に向けた和算学習教材、およびeラーニング教材の開発】については、今年度の取り組み【1】の中で得られた教材を参考にしながら平成30年度に教材開発に取り組む予定である。
【3.和算学習の数学的活動を支援する教材アプリケーションの設計・開発 】これまでに作成を行っていた「油分け算」と「ひろいもの」のiOSアプリが、iOSのバージョンアップとともに現在利用不可となっていたため、2名の学生の協力を得てそれらのアプリを作り直してもらった。さらに、「鴛鴦」と「アニマルプレース」を新たに作成してもらった。「油分け算」と「ひろいもの」についてはAppStoreに登録が完了し誰でもダウンロードできる状態になっている。他の2アプリについても近日中に公開予定である。
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| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究業績の概要で述べたように、平成29年度の実施計画では3つの研究活動のうち2項目が実施対象であった。そしてその2項目について当初の計画通りに平成29年度の研究が進んでいる。さらに前期研究「幾何教材としての和算・算額の研究」（平成24～28年度 基盤研究 (C)）にて取り組んでいた愛媛県内の算額の現代解法について取りまとめた書籍、平田浩一・谷本賢治編『愛媛の算額研究 －現代解法を通して－』の出版も平成29年8月に行うことができた。
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| Strategy for Future Research Activity |
平成30年度以降も研究1【教員志望の大学生に向けた和算学習教材の開発】と研究3【和算学習の数学的活動を支援する教材アプリケーションの設計・開発 】については、平成29年度と同様な計画で研究を進めていく予定である
研究2【2. 現職教員研修に向けた和算学習教材、およびeラーニング教材の開発】については、今年度の研究1の中で得られた教員志望の大学生に向け教材を参考にしながら平成30年度に教材開発に取り組む予定である。
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| Causes of Carryover |
（理由）予算の一部が消化できなかったため 53,880円 の残額が生じた。
（次年度の研究費の使用計画）平成29年度の研究費から次年度使用額として約5万円が繰越しされることになった。平成30年度研究費70万円と合算して研究費として使用する。3名の分担者にはそれぞれ7万円ずつ配分する。使用計画としては、物品費として20万円、国内の調査旅費として51万円、謝金とその他としてそれぞれ2万円ずつ使用する計画である。
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