2017 Fiscal Year Research-status Report
Towards a model of pharmaceutical English education: Development of materials for teaching specialist terminology and reading
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17K00990
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Research Institution | Osaka University of Pharmaceutical Sciences |
Principal Investigator |
スミス 朋子 大阪薬科大学, 薬学部, 准教授(移行) (50402988)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
野口 ジュディー津多江 神戸学院大学, グローバル・コミュニケーション学部, 名誉教授 (30351787)
天ヶ瀬 葉子 同志社女子大学, 薬学部, 助教 (90550822)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 専門英語教育 / 薬学 / 語彙 / 読解 |
Outline of Annual Research Achievements |
これまで、平成26~28年度に、薬学系の大学生に指導すべき英語専門用語を収集・精査し、語彙教材を開発した。教材は、①専門用語(接頭辞・接尾辞で構成される専門性の高い用語)、②半専門用語(専門の文脈で意味が変化する用語)、③一般専門用語(患者が用いる平易な専門用語)の3種に分類している。このように分類して体系的に学べる教材は、既存のものでは見られない。 本研究では、第1に、既にデータベース化している専門用語の教材を紙面で利用するだけでなく、携帯端末などで学習者が自主学習できるデジタル教材として発展させる、第2に、3種類の専門用語を使用した4年次生向けの読解教材の開発を行う、第3に、開発した語彙・読解教材を体系的に利用する1~4年次生までの授業モデルを設計し、実際の授業で実践することにより、その効果の検証を行うという3点を目的としている。 今年度は、まず初めに、3種類の専門語彙教材が学習できるスマートフォンアプリの開発に着手した。具体的には、語彙と例文の選別を含め、新たな語彙と例文を追加した。また、アプリ用として細かいユニットにまとめるために、種類別カテゴリーに分けるなどデータベースの改良に努めた。 次に、読解教材の開発のためには、薬剤師が業務で利用することの多い医薬品情報の文書の分析を行った。文書は、患者用と薬剤師用の2種類を比較した。それぞれの構成内容は限定されるため、文書の構造の違いを明らかにし、さらに使用語彙の比較も行った。 また、既に開発している専門語彙教材は紙媒体を用いて、1~2年次生の学生を対象に一般専門用語、半専門用語を指導し、学期始めと終わりに単語の習熟度を測るpre-/post-testを実施した。得られたデータはアプリ教材を使用しないコントロール群として利用する予定である。 研究成果の一部は、2017年に研究論文として日本医学英語教育学会で発表した
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
当初の研究計画では、アプリの開発が高額なためにe-bookの開発を予定していた。しかし、既存のプラットフォームを利用してアプリの開発が予算内で可能となったため、計画を変更してアプリの開発を行うことにした。それに従って、データベースの改良等の作業が必要となり、進捗状況はやや遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
平成30年度も引き続き、アプリの開発の作業を進め、年度内にアプリを1種類完成させる予定である。そして、平成31年4月から完成したアプリ教材の試用を始めることとする。アプリは、主に授業期間中に自主学習用教材として13~15週間任意で利用させる。そして、pre-/post-testを実施し、平成29、30年度の結果と比較する。また、アプリ教材の利用頻度、利用時間や利用内容等に分類して結果を分析する。さらに、アプリ学習以外の他の学習ストラテジーも任意で選んでもらい、アプリの利用を含めて学習の記録を取らせ、総合的な学習効果を分析する。残り2種類のアプリは、平成31年度内に完成させて、翌年から試用を開始する予定である。 読解教材の開発としては、平成30年度から論文やプロトコールを4年次生の授業で使用し、理解度に関するアンケート調査を実施する予定である。
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Causes of Carryover |
デジタル教材として、e-bookからアプリ教材の開発に変更することとなり、その開発費を次年度以降に使用することとして繰り越した。 平成30年度には、3種類のうち、1つをアプリとして開発する予定で、その費用が必要である。また、アプリ用のデータベース改良に伴い、追加の音声ファイル製作およびデータ入力用の謝金が必要となる。
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Research Products
(1 results)