2017 Fiscal Year Research-status Report
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17K01006
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Research Institution | Anan National College of Technology |
Principal Investigator |
松本 高志 阿南工業高等専門学校, 創造技術工学科, 教授 (00259938)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | コンピテンシー / 高専 |
Outline of Annual Research Achievements |
国内外の様々なフォーラム、シンポジウム、学会等へ出席してコンピテンシーに係わる研究・実践の状況を調査した。シンガポールで開催された国際工学教育研究集会であるISATE2017におけるテーマは「SHAPING COMPETENCIES FOR THE FUTURE: PRACTICE-ORIENTED EDUCATION IN THE 21st CENTURY」であり、アジアにおいてもコンピテンシーへの関心が高いことがわかった。高専機構が作成しているモデルコアカリキュラムに記載されている育成すべきコンピテンシー(分野横断的能力)には12種類の能力が挙げられている。これらのうち企業が求める能力の順番は、「コミュニケーション」、「チームワーク」、「主体性」、「責任感」、「課題発見」、「論理的思考」、「自己管理力」、「情報収集・活用・発信力」、「リーダーシップ」、「倫理観」、「未来志向性・キャリアデザイン」、「合意形成」である。これをもとに、今後は学生の自己評価を実施していく。また、外部の汎用的な能力を測る学生調査としてリアセックのPROGテストを実施した。コンピテンシーとリテラシーを受検し、これまでの結果を合わせて分析すると、リテラシーに比べるとコンピテンシーは伸びにくく、ロースコアのまま伸びない割合も高い傾向があることが分かった。一方、ハイスコアを維持する学生は、リテラシーとコンピテンシーそれぞれについて差がないこともわかった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
概ね計画どおりに進展しているものの、初年度に実施予定の卒業生からの調査が実施できなかった。また、国内外のフォーラム等で情報収集できたが、当初計画した海外先進事例調査としての米国大学への訪問ができなかった。ターゲットとしている大学は例年、関連するフォーラムを3月に開催しており、2年目は成果報告も兼ねて調査を実施したいと考えている。
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Strategy for Future Research Activity |
WEBアンケートを用いて、卒業生からのコンピテンシーに関する意識調査を実施する。また、これまで蓄積している学生データに加え、新たにPROGテストも実施し、様々な教学IRデータをもとに高専生のコンピテンシー獲得について分析する。また、コンピテンシーの獲得を確認するためには学生の自己評価が必須と考えるため、学生自身の成長をLMS上のポートフォリオから自己評価した結果をもとに、学生へのインタビューおよび他のアンケート結果も用いて、学生の自己評価の有効性を検証する。最終的には、コンピテンシーを成長させている学生の特徴は何か、また、育成できていない学生の特徴は何かを明らかにする。
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Causes of Carryover |
初年度は米国大学訪問が実施できなかったため、次年度使用額が生じた。2年目は成果報告を兼ねて米国大学訪問を実施する予定である。
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