2018 Fiscal Year Research-status Report
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17K01006
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Research Institution | Anan National College of Technology |
Principal Investigator |
松本 高志 阿南工業高等専門学校, 創造技術工学科, 教授 (00259938)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | コンピテンシー / 高専 |
Outline of Annual Research Achievements |
PROGテストを全学年で実施し、独自アンケート項目とPROGスコアとの相関を学年ごとに分析した。本科1年生の結果から、入学時に持っていた自己評価した各素養とコンピテンシー総合との間に、正の相関関係がみられる。入学時の素養としての豊かなコミュニケーション能力は、コンピテンシー総合との相関が最も高く、対人基礎力領域、対自己基礎力領域の基礎力との相関も高い。また、主体性を持って多様な人々と協働し、学習する能力は、対人基礎力、親和力、協働力との相関が高い。本科2年生の結果から、コンピテンシー向上への意識が高い学生ほど、コンピテンシー総合が高い。特に、コンピテンシー向上のための具体的な行動を実践している学生は、対課題基礎力、課題発見力、計画立案力が高い。本科3年生の結果から、学びのスタイルが「参画型」であるほど、対人基礎力、親和力、協働力が高く、「考察型」であるほど、対課題基礎力、課題発見力が高い傾向にある。また学びたいのが「実践」タイプであるほど、協働力が高い。本科4年生の結果から、学びのスタイルが「参画型」であるほど、対人基礎力領域の基礎力が高い。本科5年生の過去のスコアとの差分から、コンピテンシーの重要性を認識している学生ほど、実践力の伸長が高いことがわかった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
PROG調査は継続して実施できているものの、独自のルーブリック評価とのベンチマークが実施できていないため。
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Strategy for Future Research Activity |
継続して収集する学生データを活用して、様々な要因とコンピテンシー育成の関係を分析するとともに、学生へのインタビュー調査も実施し、学生がコンピテンシーの成長を自己評価することの有効性検証を実施する。自己評価の有効性が確認されると、コンピテンシーの可視化について持続可能性が担保されることとなる。
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Causes of Carryover |
計画した出張旅費が別予算で支給されたりしたため、計画通りの使用とならなかった。最終年度は成果報告として海外の国際会議で発表する予定である。また使用している分析ソフトウェアの更新を行う予定である。
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