2021 Fiscal Year Annual Research Report
New Position of Energy and Environmental Education in ESD: Reconsideration from Local Perspective
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17K01043
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Research Institution | Takasaki University of Commerce |
Principal Investigator |
萩原 豪 高崎商科大学, 商学部, 准教授 (00539207)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
櫃本 真美代 常磐大学, 総合政策学部, 准教授 (90768508)
元木 理寿 常磐大学, 総合政策学部, 准教授 (10449324)
佐久間 貴士 千葉県立保健医療大学, 健康科学部, 講師 (20762040)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | エネルギー環境教育 / 持続可能な開発のための教育(ESD) / 地方創生 / SDGs / 地域資源 / 特産品 / 防災・減災 / 桑茶 |
Outline of Annual Research Achievements |
補助事業期間の全体を通じ、各地で実施されている教育プログラムの事例について検討を進めていたが、電源地と消費地の関係性を踏まえたものは限られていることを明らかにした。本年度はCOVID-19の影響により本研究課題の補助事業期間を延長し、「地域の特産品をテーマとした地産地消に着目した「地方とESD」の視点を強調した新しいエネルギー環境教育のプログラム」を検討してきた。延長期間では特に開発を進めた教育プログラム(レシピコンテスト)の「新しい生活様式」に合わせた大幅な改良の検討を進めた。しかし、本教育プログラムは対面での実施を前提としていること、対面であったとしても感染防止対応のため調理実習の開催が困難であることなどから、現在掲げられている「新しい生活様式」に合わせることは現時点では難しく、COVID-19の問題が解消された時点のものとして総括した。 その他、本教育プログラムの実施可能地域の候補地選定も追加で行った。健康食ブームの背景もあり、耕作放棄地を桑畑に再生する地域が増えているため、地方都市においてこの教育プログラムの活用可能性を見出すことができた。桑茶以外の特産品(地域資源)を活用した形での教育プログラムの開発、防災・減災を視野に入れた教育プログラムの開発については、現在の教育プログラムとは別のものを検討していくことにした。ここで新たに検討しようとする教育プログラムについては、Zoomなどのオンラインを活用した発展可能性や、「新たな生活様式」を最初から視野に入れた形で、今後の研究活動の中で継続していきたい。 本研究課題では地方の視点からエネルギー環境教育をESDの文脈からの再考を進めてきたが、その研究成果の一部を『SDGs時代の教育:社会変革のためのESD』(共著)で公表した。
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