2020 Fiscal Year Annual Research Report
Proposal of practical training aimed at improving basic knowledge about the human body
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17K01055
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Research Institution | Shujitsu University |
Principal Investigator |
洲崎 悦子 就実大学, 薬学部, 教授 (10274052)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 人体に関する実習 / マクロ的実習 / 肉眼解剖実習 / ミクロ的実習 / 組織学実習 / 医療専門領域 / 薬学教員 / 高校理科教員 |
Outline of Annual Research Achievements |
最終年度と1年間延長した年度である令和元年~2年において、「薬学領域における人体に関する教育」について全国の薬系学部を対象としたアンケート調査を実施し、その結果を取りまとめた報告書(全39ページ)を作成した。また、その報告書をアンケート回答校(回答者40人宛て)に送付した。 6年間という長い教育期間があるとは言え、臨床系の充実や実践力に主眼の置かれる薬学教育においては、「人体に関する教育」は医療系の一分野として重要な基礎知識を提供する科目ではあっても、その講義・実習に多くの時間を割くことはできない実情の中で、大学間格差はあっても、各大学の環境に応じて工夫をした取り組みがなされていることが明らかとなった。回答率51%ではあるが、全国的な実態を示すことができたので、各大学での「人体に関する教育」の講義・実習時間や取り組みの妥当性について、具体的に検討するためのデータを提供することができたと考えている。 本研究4年間において、薬学部教員と高校理科教員を対象として、下記の取り組みをすることができた。H29年度:「マクロ的実習の体験:自ら解剖する実習と見学実習」8/11~8/13及び8/19(参加者26名)、H30年度:「ミクロ的実習の体験:組織学標本の観察実習」8/18(参加者12名)、その他、関連実習として下記の取り組みも実施することができた。H30年度:ひらめき☆きらめきサイエンス「よく知っている臓器を顕微鏡で見てみよう!」8/20(参加者17名)、H30年度:プレ実習「ミクロ的実習の体験」3/2(参加者13名)、H31年度:標本でわくわく~ミクロな人体観察と標本を作ろう!」8/7(参加者18名) これらの実習を実施することによって、「人体に関する教育」に携わっている薬学部教員や高校理科教員が、人体に関する知識基盤を構築するために有効な実体験を提供することができたと考える。
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