2019 Fiscal Year Annual Research Report
Proof of competency on the dental clinical training with web combined e-portfolio
Project/Area Number |
17K01075
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
小田 陽平 新潟大学, 歯学部, 非常勤講師 (50397121)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小野 和宏 新潟大学, 医歯学系, 教授 (40224266)
藤井 規孝 新潟大学, 医歯学系, 教授 (90313527)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | ポートフォリオ / 歯科臨床実習 |
Outline of Annual Research Achievements |
新潟大学歯学部で行っている診療参加型の歯科臨床実習において、総合的な臨床能力を評価し、学習成果を実体化・可視化することを目的として、2011年度から紙媒体によるポートフォリオを、2013年度からはweb統合型データベースシステムを応用した電子ポートフォリオシステムを開発し、実際の臨床実習に導入した。本研究は電子ポートフォリオの開発ならびに学生の学習促進について主眼をおき、開発そのものに注力した前研究(基盤研究C:26350270、平成26-28年度)の成果を継承し、これらの実績を基盤として、「学生の臨床能力を適切に評価し実証できるシステム」としてさらに昇華させるべく、研究を進めた。29年度においては術者目線の動画教材の収集を進め、学生にこれを提供できるようになった。また、30年度においてはポートフォリオによる日々の形成的評価と、実習修了時の包括的評価の関連について解析を行い、関連学会において発表した。臨床実習前半に評価が伸びない学生も、後半にかけて向上することにより包括評価もよい評点となっている傾向が明らかとなり、ポートフォリオによるきめ細かい指導、評価、フィードバックの繰り返しにより、学生の総合的な能力を向上させることができることを実証できた。 研究期間を通して電子化による入力の簡便性、どこからでもアクセスでき、瞬時に検索でき、振り返り学習ができる統合型学習システムとしての利便性を供与することができた。また、開発当初から年次ブラッシュアップを重ね、学生・教員の両者が使いやすいシステムつくりの推進(メールシステムの導入と実装など)、多様なメディアを同梱できるシステムの開発(紙媒体・動画の取り込み機能)、記入された膨大なテキストデータの質的分析(テキストマイニング)の導入など、多様な方法で運用・研究が可能なシステム構築を実施することができた。
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