2017 Fiscal Year Research-status Report
スウェーデンの先進的アントレプレナーシップ教育の構造化
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17K01082
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
松永 正樹 九州大学, ロバート・ファン/アントレプレナーシップ・センター, 特任准教授 (20514475)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | アントレプレナーシップ / リーダーシップ / 教育 / コミュニケーション / 組織開発 |
Outline of Annual Research Achievements |
2017年夏に計画通りスウェーデン・チャルマース工科大学を訪問し、同校アントレプレナーシップ・スクールのディレクターをはじめ主要関係者にインタビューを実施。インタビュー内容は同スクールの教育システムの要諦及び運用ノウハウについて。ここで得られた示唆にもとづき、九州大学ロバート・ファン/アントレプレナーシップ・センターが開講する11科目を対象に、受講前後でアントレプレナーシップに関する理解、起業意図等について受講生に変化がみられたかについてアンケート調査を行い、成果の一部は2017年度日本ベンチャー学会にて発表した。さらに、インタビューから得られた理論的示唆をもとに別途実証研究を実施。スタートアップ企業の創業者・CEOのリーダーシップによって組織文化にどのような連関がみられるかをモデル化した。この研究の結果は国際ジャーナル及びRoutledge社から刊行される編著書の一章として出版。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
上記概要に記した通り、当初の計画通りスウェーデン・チャルマース工科大学への訪問及び主要関係者へのインタビューを実施できた。 それに加えて、インタビューから得られた示唆をもとにして実施したアンケート調査の成果の一部を日本ベンチャー学会で発表できたこと、さらに別途実証研究をジャーナル、学術専門出版社から編著書の一部として公刊できたことは当初計画では予定していなかった成果である。
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Strategy for Future Research Activity |
当初の予定以上に早く研究成果が実証データとして集められており、学会発表時の反応も好評であったことから、2018年度はインタビュー及びアンケートから得られたデータの深耕を中心に研究を進める。同時に、チャルマース工科大学の主要関係者とは密に情報交換を進め、年内に同校アントレプレナーシップ・スクールのコアプログラムで教科書として使用されているテキストの翻訳版を刊行することを目指す。
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Causes of Carryover |
当初は、スウェーデン訪問の際に、動画撮影等の補助のためのアシスタントを同行させる予定だったが、事前に同意を得ていた候補者が事情によりアシスタント業務を引き受けられなくなったため、研究者本人が撮影等を行うことになった。それにより、機材購入等含め予算執行の予定が当初と変更となり、一部差異が生じた。
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