2019 Fiscal Year Annual Research Report
Study on writing instruction method based on record / analysis of sentence editing operation
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17K01085
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Research Institution | Future University-Hakodate |
Principal Investigator |
大場 みち子 公立はこだて未来大学, システム情報科学部, 教授 (30588223)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤原 亮 函館工業高等専門学校, 生産システム工学科, 助教 (70791375)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 学習分析 / 作文 / 文章算出 / 並べ替え作文 / 並べ替えプログラミング / 時間的共起分析 / 思考プロセスの測定分析 |
Outline of Annual Research Achievements |
最終年度は、引き続き実践に取り組んだ。ワークシート作文ツール「Topic Writer」や並べ替え作文ツール「ジグソー・テキスト」を、大学の情報マネージメントの反転授業に、学生・院生・社会人のテクニカル・ライティングやロジカル・シンキングの演習・講習に適用した。いずれも受講生が作文しながら思考する様子を観察できた。並べ替えプログラミングの「ジグソー・コード」をプログラミングの演習に適用したところ、if文の構文に着目したり、途中で迷ったりといった受講生の思考過程を機械的に検出できた。また、それら検出に基づく自動アドバイスを検討した。これら成果を学会で発表した。 「ユーザー操作の時間的共起分析」と、この分析手法を前提としたアプリケーション設計手法を、オープンアクセスの雑誌論文に掲載し国際学会で発表した。時間的共起分析とは、コンピューター・アプリケーションに対するユーザーの個々の操作の関連性を判定して、ユーザーの戦略を明らかにするものである。また、スクリーン・リーダーなど音声ユーザー・インタフェース(VUI)の場合も検討し、概念実証を行い、学会で発表した。 前年度には、就活における「自己紹介書」の書き方指導に取り組んだ。業種や職種の特徴も追加して書かせることで、指導した通りに、就活生がこれらを意識して書いてる様子を観察できた。 研究期間の全体では、このように、読書といったインプットではなく、作文やプログラミングといったアウトプットを伴う学習・指導に取り組んだ。どこに着目し何を意識しているかや迷い・試行錯誤といったプロセスを、我々は機械的に測定して分析し、指導に役立てることができた。この手法は、従来にはない我々独自のものである。本研究で提案した、ユーザー操作の時間的共起分析は「革新的で再現性が高く他の研究者にとって非常に役立つ」と評価された。
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Research Products
(13 results)