2017 Fiscal Year Research-status Report
Primary Programming Education for Learning Learning
Project/Area Number |
17K01110
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
森 秀樹 東京工業大学, 教育革新センター, 准教授 (30527776)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | プログラミング教育 / ものつくり教育 |
Outline of Annual Research Achievements |
H29年度は小学生向けプログラミング教育ツールの調査・検証、プログラミング教育ツールの開発、プログラミング授業デザインの検討の大きく3つに分けて研究を実施した。 まず既製の小学生向けプログラミング教育ツールの調査・検証として、Scratch、 Cricket、 WeDo、 Micro:bit等についてツールの特性の検証を小学校での授業やワークショップ実践などを通じて行った。また小学校段階でのプログラミング教育を導入している英国でのプログラミング教育に関連するツールの普及やその活用について調査を行った。 また同時に、多くの小学校教員が現存するプログラミング教育ツールを使って授業を実施する際に、使い方の習得の面で困難を覚えることが多い現状を踏まえて、コンピュータを使わずに簡易なプログラミングとものづくりが可能なツール「Programmable Battery 」の開発と改良を行い、小学生向けに授業とワークショップの実践を行い、ツールの評価を行った。 さらに、H29年度とそれ以前に実施した小学生向けのディジタルものづくり授業について、授業デザインと児童の学びの観点から、児童が作成したプログラムを含む作品や、活動の振り返りとしてまとめたレポートの再検証と授業デザインとの関係について分析を行い、プログラミングに関わるスキルの獲得に留まらず、児童の多様な学びを創出するための授業デザインモデルを考案した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
既存の小学生向けプログラミング教育ツールの調査と検証、新しいプログラミング教育ツールの開発を予定通り進めることができた。また、プログラミングスキルの獲得だけでなく、児童の学びの学びに繋げるための授業デザインについて、H29年度とそれ以前の小学校でのプログラミング授業実践の結果を再分析することで、授業構造について検証することができた。
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Strategy for Future Research Activity |
小学校教員など第3者が授業実践できるよう、H29年度の研究成果を元に授業者向けに指導案や授業で活用できるビデオ教材等のツールの開発と試験的な提供を行う。また提供結果をもとに、各種ツールの修正を行うとともに、インターネット等を通じてより広く提供するためのウェブサイトの構築等準備を進める。
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