2020 Fiscal Year Annual Research Report
Development of Learning Units for Programming Education by Main Use of Tablet PC at Elementary School
Project/Area Number |
17K01115
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Research Institution | University of Toyama |
Principal Investigator |
長谷川 春生 富山大学, 学術研究部教育学系, 准教授 (80635144)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊藤 一成 青山学院大学, 社会情報学部, 准教授 (20406812)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | プログラミング教育 / 小学校 / タブレットPC / 単元開発 / 授業実践 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は,2020年度から全面実施となった小学校プログラミング教育に関わる単元の開発と実践を行い,その学習効果を明らかにした上で,開発した単元の指導計画や指導案を教育現場等に提供することである。 2020年度は,小学校第3学年の総合的な学習の時間における単元開発と授業実践を行い,その結果について分析・考察をした。この活動は,発表する学習場面において,自分たちの地域のよさを保護者や観光客に紹介することを想定し,受け手が情報を選択できるプレゼンテーションをプログラミングにより作成し,発表内容を伝えようとするものであった。児童は,自分たちが調べてきた地域のよいところを保護者や観光客にも知ってもらうという相手意識を持つことで,相手に伝わりやすい表現や限られた画面での効率的・効果的な伝え方について考え,楽しみながらプログラミングに取り組むことができた。また,2019年度に授業実践を行った小学校第5学年社会科「自動車づくりにはげむ人々」の学習についても分析・考察を進めた。これは,自動車の動きを再現できるロボットを使用した自動運転や自動ブレーキのプログラミングを取り入れた学習であった。児童は,ロボットに自分の意図した動作をさせるために,試行錯誤を繰り返しながらプログラミングに取り組んだ。授業中の発話内容,質問紙調査の結果等からは,児童は興味・関心を持ってプログラミングに取り組めたことが分かった。そして,社会科の学習として実感を伴いながら,自動車開発者の苦労等を考えられたことが分かった。さらに,ピクトグラムの技術科教育や情報科教育における活用について,授業実践を通して検討した結果,その活用の可能性が高いことが明らかとなった。 これらの成果は,国内学会,国際学会等で発表するとともに,プログラミング教育の実践例として,各地の研修会や講演会において,できる限り具体的に紹介するようにした。
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