2019 Fiscal Year Annual Research Report
Construction of learning system and learning contents aiming at training of programming thinking ability in information education
Project/Area Number |
17K01120
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Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
西 正明 信州大学, 学術研究院教育学系, 教授 (50218103)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | プログラミング的思考力 / コンピュテーショナルシンキング / 学習システム |
Outline of Annual Research Achievements |
マイコンカーの精緻度向上とマイコンを用いたIoTを意識したプログラミング的思考力の養成プログラムをより高度に実現させる。またタブレットの入力速度向上のための方法を検討した。 (1)マイコンカーについて,これまでの時間による走行制御方法ではバッテリーの蓄電状態やモータの個体差,タイヤの床面との滑りなど種々の要因で正確性が損なわれていた。モータの回転数をカウントして走行量を制御する方法に切り替えた結果,走行距離は30%の誤差から3%以内に大きく改善し,ArduBlockと走行シミュレータをセットにしたマイコンカー教材を完成できた。さらにディファレンシャルギアとアッカーマン式ラック&ピニオンステアリングを用いた実物の車に近い後輪駆動型模型を試作した。この4輪車マイコンカーは,走行動作の正確性はまだ評価してないが,実車の車輪の仕組みの学習教材として使用することが可能である。 (2)Raspberry Pi ZでWi-Fiを用いたワイヤレスの遠隔計測・制御,IoT(Internet of Things)の学習教材を開発できた。電力の送配電での損失電力,各家庭での消費電力の計測ができる。エネルギーの効率を検討する場面で,コンピュータテーショナルシンキングを含んだ学習が可能であり,授業での評価を今年度に行う。 (3)玩具キュベットに条件分岐機能を追加した拡張版の開発を行った。回路・機構的にほぼ完成しており,オリジナル版との教育的効果の差異を今年度に評価検討する。 (4)Android タブレットなどで文字を効率よく速く入力できることを目的に,両手によるフリック入力方法を考案したが,不慣れが解消できず結果的に効果を見出すことはできなかった。そのため五十五音をフリック入力時の円形の形で学習することを考案した。候補を待つことなく手早くフリック入力することができるようになって,効果的なことが確認できた。
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