2019 Fiscal Year Annual Research Report
Generalization of reasonable accommodation based on ubiquitous support utilizing accessible information communication technology
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17K01128
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
山本 幹雄 広島大学, アクセシビリティセンター, 准教授 (70335636)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 音声認識 / 合理的配慮 / ユビキタス / 高等教育 / コモディティ化 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、授業や教材等の教育資源に対するアクセシビリティ担保に必要となるICT(AICT)を実効的に大学教育にクラウドを介して導入するAICTユビキタス支援モデルを開発するとともに、「誰でも」「いつでも」「どこでも」可能なスマート・アクセシビリティサポートの方法論を提案し、合理的配慮のコモディティ化(汎化)を図ることを目的としている。2019年度は、①WordPress上で稼働する支援者シフト管理システム②Microsoft Teams を活用したリモート面談システム ③LiveTalk及びMicrosoft Teamsを基盤とした遠隔リアルタイム字幕支援システム ④教職員専用グループウェアを活用した配慮依頼文書通知システム を構築し、①③については広島大学における授業支援において導入運用し、②④については2020年度からの運用開始に向けて試験運転を実施した。 広島大学では、音声の聞き取り、音声言語の理解に不自由がある学生を対象として要約筆記による筆記通訳支援を行っているが、キャンパスの立地や授業の開講時間帯によっては、支援者を現場に手配することが困難である場合がある。このため、リアルタイムの筆記通訳支援を遠隔化するとともに、授業毎に4段階の音声認識による自動化レベルを設定し、ユビキタス化を進めるとともに、自動化による支援カバー率(支援実施授業時間数/当該学生の受講授業移管数)及び支援コストの定式化を行い定量的分析及び定性的分析を行った。 定量的分析においては、広島大学における事例をサンプルとして分析を行い、自動化レベル2の水準において、支援カバー率の30%程度上昇させるとともに単位時間あたりの支援コストを30%程度削減できることを示した。
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Research Products
(1 results)