2017 Fiscal Year Research-status Report
単語の重要度に着目した適応型教材作成支援ツールの開発研究
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17K01143
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Research Institution | Dokkyo University |
Principal Investigator |
堀江 郁美 獨協大学, 経済学部, 准教授 (50398731)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
飯島 優雅 獨協大学, 経済学部, 准教授 (50337838)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 適応型教材 / 教材情報システム / 教材作成支援ツール / 語学学習支援 |
Outline of Annual Research Achievements |
教師の講義支援を主な目的とし、用途や学生個々のレベルにあわせて、Webページから柔軟に学習教材を作成するために、単語の重要度に着目した適応型教材作成支援ツールの開発を行っている。初年度である平成29年度は我々が既に開発した教材作成支援ツール(ステップ de タンゴ) に対し、以下3点の機能追加や調査を行った。1) 授業で利用できるようにグループ機能と教師機能を追加した。2) 単語リストの更新や新たな単語リストの追加、利用可能性について調査した。3) Webページ内で重要な意味をもつ単語と単語の関連表示機能について調査した。 1)のグループ機能や教師機能に関しては機能追加が既に終了しており、30名 の学生を対象に実験を行った。機能については、国内の研究会で既に報告済みであり、実験については、国際学会にて報告する予定である。2) の単語リストの追加更新については、まず、既に組み込まれている権威のある英語の初学者のための単語リストの更新可能性について調査した。さらに、新たに分野ごとの単語リストの必要性を調査するため、一例として情報分野の信頼できる単語リストを準備した。1)の実験が終了し次第、新たな単語リストをシステムに追加・更新する予定である。3) の単語間の関連表示機能については、まだ調査・機能作成中であるが、H30年度中には追加・公開できる予定である。 また、現在システムは大学のサーバを借りているため様々な不具合があった。そこで、外部で大規模サーバを借りるために、4社のレンタルサーバの無料試用期間を利用し比較実験を行った。H29年度は機能追加や調査に重きを置いたので、H30年度は大規模サーバに移転する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
授業で利用するために必要となる教師とグループ機能を追加し、実験を行い、まとめている段階である。また、国内の研究会ではあるが成果の報告を行っている。他の機能やシステム移転についても調査や実験は既に住んでおり、H30年度には追加・実施できる予定である。以上のことを勘案して、区分を (2) とした。
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Strategy for Future Research Activity |
H30年度は、まずシステムの移転を行う予定である。しかし、システムを稼働するための手続きやシステム構築に時間がかかることが予想される。そのため、現在とりかかっている機能追加などが終了した後、取りかかる予定である。 システム構築後は、単語間やページ間の類似度の測定表示機能も追加し、実験を行いたい。さらに、学生のスマートフォン普及率が高く、スマートフォンでの利用を希望する声も高くなっている。スマートフォンでの本システムの利用可能性も調査したい。
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Causes of Carryover |
システム移転を検討していたが、システム移転にはシステム選定や必要な手続き、構築に時間がかかる。作業を並行して行うと、システム移転に時間がかかりシステムのレンタル料もかかる上に、他の業務も遅延が予想された。そこで、システムへの新機能追加や実験を優先し、システムを移転させなかった。H29年度中に、システムの無料試用期間を用いた比較実験は行ったため、機能・実験等が落ち着き次第、H30年度に移行する予定である。
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