2019 Fiscal Year Research-status Report
Development of Instructional Design with Blended Learning on the Response to Sudden Changes in Elderly Care Facilities
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17K01152
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Research Institution | Yokohama Soei University |
Principal Investigator |
岡本 華枝 横浜創英大学, 看護学部, 准教授 (70648881)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | インストラクショナルデザイン / 協働支援ツール / 教育プログラム / 高齢者施設 / 看護職 / 介護職 / 急変予測 / 協働教育 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、高齢者施設の看護職と介護職が協働しながら学ぶことができる急変予測と対応に関する協働教育プログラムの開発である。インストラクショナルデザインを応用して医療職を育てるために開発された、ゴール達成型学習デザイン(Goal-Oriented Learning Design Method、以下ゴールド・メソッド)を応用して、高齢者施設で介護職および看護職が高齢者の日常生活に関わる中で高齢者の変化の有無を共有しあうための必要な知識や技能を習得することを目指した。この協働支援ツールの教材となるテキスト・簡易携帯カードを試行し、専門家レビューにより教材の妥当性や質を確認し完成度を高めた。より多くの看護職と介護職が高齢者施設で活用するために、場所や時間を問わず、継続して学ぶことができる動画や教材を協働支援ツールとして活用できる教材とした。介護職と看護職が共有することで急変予測につながり対応できるポイントとしてゴールド・メソッドの第2段階「全体観察」6項目を繰り返し確認できる教材、ゴールド・メソッドの第5段階「報告」に関する報告ツール教材に焦点を絞り、それぞれの教材ツールを作成した。その成果を学会や研究会等で発表し、ID専門家、内容領域専門家からスーパーバイズを受け、研究会等でのディスカッション内容をもとに、より実践の場で多くの看護職と介護職が活用できる表示形態の工夫、必要な参照資料の検討を加えて協働支援ツールの精錬を行っている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
2019年4月に研究機関を異動した結果、当初の予定と異なる研究準備期間が生じた。また、研究実施のための時間確保が困難となり、研究対象施設を新たに募る必要が生じたことによる遅延。そのため、研究を1年延長して行う。
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Strategy for Future Research Activity |
最終年度となる2020年度は、これまでの研究を集積し、教材となるテキスト等を完成させ、看護職・介護職へのヒアリングや専門家からのフィードバックを参考に改善を加えながら効果測定を実施し実際の活用レベルまで行う。
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Causes of Carryover |
研究代表者の研究機関を異動により、研究に若干の遅延が生じ、研究計画を1年延長した。延長した研究を推進するための研究費が残金として残った。そのため、使用額に差額が生じた。 これまでの研究の蓄積を関係各位へ公表するための教材等の送料として使用予定である。また、学会での研究成果の公表、専門家および看護職・介護職へのヒアリングに伴う謝金や国内旅費等に使用する。
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Research Products
(1 results)