2021 Fiscal Year Annual Research Report
Development of Instructional Design with Blended Learning on the Response to Sudden Changes in Elderly Care Facilities
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17K01152
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Research Institution | Gifu Shotoku Gakuen University |
Principal Investigator |
岡本 華枝 岐阜聖徳学園大学, 看護学部, 准教授 (70648881)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | インストラクショナルデザイン / 協働支援ツール / 教育プログラム / 高齢者施設 / 看護職 / 介護職 / 急変予測 / 協働教育 |
Outline of Annual Research Achievements |
高齢者施設の急変対応教育プログラムには、従来の応急処置・救命処置研修と異なる設計(急変時のみではなく日頃からの看護・介護職との連携)が必要である。本研究では、高齢者施設の看護職と介護職が協働しながら学ぶことができる急変予測と対応に関する協働教育プログラムを開発することを目的とした。最終年度(2021年度)はコロナ禍の影響もあり、開発した協働教育プログラムを広く使用することはできなかった。しかし、オンラインによる研修を1回開催し、協働教育プログラムの内容、教材(資料、カード、動画)を実際に使用しながら紹介することができた。そして、セミナー参加者は学んだ内容を現場に持ち帰り伝達し、教材を活用しながら看護職と介護職が共に学びあうことが可能となった。現場で活用できる協働教育プログラムであることをまとめ、国際学会で研究成果を報告した。 研究期間全体を通して蓄積した研究として初年度は、①高齢者施設看護職・介護職の急変対応技能のチェックリスト作成、②介護職と看護職で協働する呼吸数測定技能チェックリストと動画教材作成、③呼吸数測定の技能獲得後の現場での行動変容確認を行った。さらに、2018年度の研究から、インストラクショナルデザインを応用して医療職を育てるために開発されたゴール達成型学習デザイン(Goal-Oriented Learning Design Method)を応用し、高齢者施設の介護職と看護職が協働しながら、高齢者の日頃の変化を早期に察知し、効果・効率的に報告できる協働支援ツールを開発した。この協働支援ツールは高齢者の全体観察と報告の仕方を現場で繰り返し活用できる協働教育プログラムの位置づけとなった。オンライン研修と現場で活用する教材のブレンド型学習として、個人で活用する場と看護職と介護職が協働する場において継続して学ぶことができる協働教育プログラムの効果を確認することができた。
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Research Products
(1 results)