2018 Fiscal Year Research-status Report
Globally Expanding Vision and Passion through Authentic Creative Activities Based on a Evolutionally Derived Learning Theory
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17K01153
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Research Institution | Chukyo University |
Principal Investigator |
宮田 義郎 中京大学, 工学部, 教授 (00239419)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
原田 泰 公立はこだて未来大学, システム情報科学部, 教授 (00272188)
上芝 智裕 中京大学, 工学部, 准教授 (30340186)
亀井 美穂子 椙山女学園大学, 文化情報学部, 准教授 (40410609)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 持続可能なもの作り / インタラクティブ表現 / アージの循環 |
Outline of Annual Research Achievements |
小・中学生を対象に、2013年から継続しているプログラミングワークショップを開催した。今年度は活動に「デザインする」と言う視点を加えた実践を4回、函館市青年センターでおこなった。プロジェクション・プレイという手法を用いて、映像表現と自分の身体を組み合わせたインタラクティブ表現を活動プログラム化した。未来大生を対象とした絵を描くことの苦手意識を克服し、日常のデザインに生かしていくためのヒントを提供する教材開発を行った。(原田) 技術革新によって困難となっている,ビデオアート作品やメディアアート作品を記録,保存,再生することを目的として、筆者が在籍したアーティストグループの作品を記録,保存を試みた。一次資料については昨年度に引き続き,京都市立芸術大学芸術資料研究センターの協力を得て,収集した資料の分析と記録を行なった.(上芝) 情報化社会におけるものづくりを身近にするワークショップを企画し、地域の中で実施し、さらに地域の大学、社会教育施設や企業等と協同して、複数のワークショップを協同で、継続的に開催した。実践と分析を通して、子どもたちの学びを支える学習環境および、それを支える人材育成のための学習環境のデザインを明らかにした。(亀井) 香港理工大学と中京大学の連携で、里山のオーセンティックな環境で持続可能なもの作りを体験した。豊田市の情報誌「耕Life」に、学生が地域の企業や店舗を取材して制作したARを掲載した。豊田市駅前のイベント「イルミネーションストーリー in とよた」に学生のイルミネーション作品13点を出展した。これらの実践で、社会アージから学習アージが喚起されるパターンが新たに観察された。また、価値観が二種類のアージをつなげることが観察された。(宮田) 函館、大阪、福岡で研究会を開催し、これらの成果について考察を深め、日本デザイン学会や国際学会において発表した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
函館、豊田、名古屋の各地域での継続的実践が地域に根付きつつあり、連携パートナーとの関係も構築している。それぞれの実践が蓄積されて成果があがり発表している。 2014年以降取り組んできた活動「ワークショップ・ギャザリング」は愛知で5回目、また愛知の取り組みから派生した岐阜ワークショップ・ギャザリングも4回目となり、子どもたちや学生、卒業生、そして出展者の学びと交流の場として定着した。単独ワークショップ、継続ワークショップへのサポートや出展を通して、学生たちは情報技術を活用したものづくり支援への理解を深めていることが示唆された。また5年間の活動をリーフレットにまとめて配布した。(亀井) World Peace Song Projectでは、Google Map APIにより世界マップ上で参加各校の録音をミックスしてグローバルコーラスを作るシステムとYoutubeヴィデオをマップ上に配置して閲覧できるシステムを開発したことで、世界各地の約30箇所の学校が新たに参加し制作態勢も整った。Hussein Zanaty 氏の尽力により、新たにエジプトのMinia 大学などとのWorld Environment Projectでの連携を開始した。(宮田)
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Strategy for Future Research Activity |
参加者の学びとファシリテーターの学びそれぞれの中の、デザイン的な要素について考察中である。プロジェクション・プレイでは、参加者の学びとファシリテーターの学びそれぞれの中の、デザイン的な要素について考察中である。絵を描く教材開発では、プロトタイプとしてウェブ教材を制作し、自在に利用することによる効果を、これから検証していく。(原田) 一次資料についてはスライドや映像の投影,音楽,特殊な照明装置といったメディア芸術のさまざまな要素が独創的なかたちで組み合わされており,それぞれ異なる方法でデジタル化する必要がある。(上芝) 今後も引き続き単独及び協同でワークショップを開発・実践するとともに、ICTを活用したワークショップのファシリテータ育成のための要件を検証する。(亀井) 豊田市では香港理工大学とのオーセンティックなもの作り実践では森林資源に焦点をあてた活動と、市民への情報提供を行う。台湾中山大学との連携では、よりオーセンティックな体験学習を行いWorld Youth Meeting での発表につなげる。イルミネーションイベントでは、見る人がより当事者として参加できる仕組みを開発する。World Peace Song Projectでは、参加者は今後も増える見込みであるが、2019年中に完成・発表する予定である。夢農人と連携して新たに農家支援ICTのプロジェクトを開始し、農家と学生の対話による創発的な活動を目指す。エジプトとの連携はZanaty氏と連携しWorld Environment Projectでの教育支援を進める。(宮田) 最終年であるので、2回程度研究会を開催し成果のまとめを行い、デザイン学会、教育工学会、認知科学会、関連国際学会などで発表する。
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Causes of Carryover |
2019年3月にバンコクでの国際学会講演のため使用を予定していましたが、予定よりも旅費が増えたため、別の予算から支出しました。この分は9月に予定している国際学会発表の費用に充てる予定です。
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