2017 Fiscal Year Research-status Report
技能要素を考慮した型枠技能者育成のための通信訓練カリキュラム構築に関する研究
Project/Area Number |
17K01170
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Research Institution | 独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構職業能力開発総合大学校(能力開発院、基盤整備センター) |
Principal Investigator |
舩木 裕之 独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構職業能力開発総合大学校(能力開発院、基盤整備センター), 能力開発院, 助教 (20745228)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西澤 秀喜 独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構職業能力開発総合大学校(能力開発院、基盤整備センター), 能力開発院, 准教授 (40648987)
塚崎 英世 独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構職業能力開発総合大学校(能力開発院、基盤整備センター), 能力開発院, 准教授 (60648913)
吉田 競人 独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構職業能力開発総合大学校(能力開発院、基盤整備センター), 能力開発院, 准教授 (70648914) [Withdrawn]
新井 吾朗 独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構職業能力開発総合大学校(能力開発院、基盤整備センター), 能力開発院, 准教授 (80648907)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 型枠 / 遠隔訓練 / 技能教育 / 技能要素 / 建設技能者 |
Outline of Annual Research Achievements |
建設産業では、躯体技能者の高齢化と新規入職者の減少という構造的な問題により、型枠工事や鉄筋工事などの躯体技能者の人材が不足している。この状態は今後も続くと予想されている。しかも、これらの技能を身に付ける教育・訓練施設は全国でも限られており、容易に修得できる環境にない。そこで本研究ではこれらの問題を解決すべく、インターネットを用いた遠隔訓練で型枠技能者の育成ができるカリキュラムとその教材作成を目的としている。 初年度は、短期間で効率的に型枠工事に必要な技能を修得するには、仕事に必要な順序で使用頻度の高い技能から修得することが理想的であるとの考えのもと、各技能の修得時期について調査を実施した。型枠技能者に必要な技能要素は、職業能力開発総合大学校の基盤整備センターが中心となって作成し、職業別の技能について整理された「職業能力開発体系図」の「型枠工事業」と型枠技能者の意見を参考に決定した。 その後、型枠技能者に必要な技能要素の修得時期について、型枠工事業を営む経営者及び型枠技能者へのアンケート調査を実施し、集計した。 初年度の取り組みの結果、得られた知見を以下に示す。 ①型枠技能者に必要な技能要素をアンケート調査により抽出することができた。②各技能要素の一般的な修得時期の目安が分かった。③指導を受けた技能者の多くは、おおよそ3年程度で本研究の対象である技能を修得できる可能性があることが判明した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
現在、アンケート調査を実施し、型枠技能者に必要な技能要素及びその技能要素の修得時期、修得順序について一定の成果を得た。しかしながら、技能要素の集計に十分な検討を行った結果、それらを基に作成する予定であった遠隔教育に使用するビジュアル教材の作成について遅延が生じた。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、初年度に決定した能力要素を基にビジュアル教材とWEB訓練用教材を作する。またそれらを用い、試行的に通信訓練を実施する。試行した結果を参考に、訓練カリキュラムの妥当性、訓練効果を明らかにし、問題点が生じた場合は、改善を行う。
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Causes of Carryover |
型枠技能者に必要な技能要素の集計を重点的に行い、時間を費やした。そのため、集計結果を基に実施する予定であった熟練技能者への各技能要素に関するヒアリング調査が十分に行うことができず、謝金の支払いが少ないものとなったため。
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