2019 Fiscal Year Research-status Report

展示施設を拠点とする地域住民参加型の歴史的建造物の調査

Research Project

Project/Area Number	17K01221
Research Institution	Nara National Research Institute for Cultural Properties
Principal Investigator	西田紀子独立行政法人国立文化財機構奈良文化財研究所, 飛鳥資料館, 主任研究員 (80359447)
Project Period (FY)	2017-04-01 – 2022-03-31
Keywords	明日香村 / 飛鳥 / 景観 / 林業 / 地籍図 / 古写真
Outline of Annual Research Achievements	３年目となる本年は、集落の建造物の分布調査に加えて、集落の生業、特に林業に関わる聞き取り調査を重点的におこなった。また明日香村の森の現状と移り変わりについて、村内の踏査および明治時代の地籍図の調査、明日香村森林組合を通して林業従事者への聞き取り調査などをおこなった。また、明日香村内で活動していた明日香史跡研究会が昭和40年代の後半に撮影した写真をデジタル化した。これらの調査成果については、飛鳥資料館の特別展『飛鳥―自然と人と―』で紹介した。また特別展期間中に、協力して調査にあたった村民とともに、展示室でギャラリートークを開催した。昨年度調査した地籍図のデジタルデータを、明日香村の許可を得たうえで村内大字や明日香村文化協会などに提供するなど、調査成果の活用もおこなった。
Current Status of Research Progress	Current Status of Research Progress 3: Progress in research has been slightly delayed. Reason 展覧会準備のため、集落調査に出る日数が限られてしまい、建造物調査が十分にできなかった。
Strategy for Future Research Activity	今年度は集落の建造物調査を重点的に進める。また、これまでの調査成果を生かした村内での活動も継続する。
Causes of Carryover	展覧会準備のため、調査日数が限られてしまい、調査成果のデータ処理にかかる費用が繰り越されたため。今年度調査を進めることで使用する。