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2020 Fiscal Year Research-status Report

海岸線と並走する海底活断層と海岸隆起に関する変動地形学的研究

Research Project

Project/Area Number 17K01233
Research InstitutionToyo University

Principal Investigator

渡辺 満久  東洋大学, 社会学部, 教授 (30222409)

Project Period (FY) 2017-04-01 – 2022-03-31
Keywords海底活断層 / 海岸隆起
Outline of Annual Research Achievements

2020年度は、新型コロナ禍の影響により、野外調査を実施することが全くできなかった。予定としては、下北半島の東部と西部、岩手県三陸海岸北部、御前崎~遠州灘周辺、志摩~南紀海岸地域などの現地調査を実施して、海成段丘面の分布やそれらの旧汀線高度など、海岸地域の変動地形に関する基礎的データを入手する予定であったが、それらの遂行が不可能であった。下北半島や三陸海岸北部の変動地形的特性に関しては、ある程度把握しているものの、細部では追加調査が必要であったにもかかわらず、それらの調査を実施できなかった。また、御前崎~遠州灘周辺の変動地形や海成段丘面高度分布に関するデータを得ることができなかったことも非常に大きな問題であった。この地域の海岸隆起の特徴が不明のまま残ってしまったため、海岸部の隆起パターンを明らかにして、沿岸に存在すると考えられる海底活断層(西南日本弧外縁撓曲=遠州灘撓曲)との関係を詳細に検討することができなかった。この地域の変動地形的特性が判明すれば、志摩~南紀海岸地域における調査結果を含めて、やや広範囲にわたる研究成果をまとめることが可能となると考えられる。なお、志摩~南紀海岸地域における調査に関してはかなりのデータを蓄積してきたが、この地域に関しても追加調査が必要な状況である。このように、2020年度には新型コロナ禍の影響で、野外調査を全く実施できなかったため研究実績を挙げることができなかった

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

新型コロナ禍の影響により、現地野外調査が予定通り進んでいない。また、海成段丘面の編年に必要な火山灰などの試料を確認・採取することができないことが多い。これらの問題があるため、海成段丘面の高度測定や、海成段丘面の編年・対比が進んでいない。さらに、データ整理そのものも予定通りに進んでおらず、論文化が遅れている。それは、教育・学会活動において新型コロナ禍に対応するための作業が非常に増加し、そちらに多くの時間を取られたためである。

Strategy for Future Research Activity

遠州灘周辺と紀伊半島沿岸の野外調査を実施し、海成段丘面の高度分布を計測するとともに、それらの編年を試みる。その上で、両地域にまたがる広範囲での海成段丘面の高度分布を明らかにして、西日本弧外縁撓曲の活動と海岸部の隆起との関係を検証する。なお、新型コロナ禍の影響が強く現地調査が困難な状態が続く場合は、以下の検討と作業を進めることとしたい。(1) DEMなどの既存データ解析と読図作業による段丘面分布高度を比較し、西日本弧外縁撓曲の活動による隆起パターンに関する予察的検証を進める。(2) これまでに得られたデータに基づき、下北半島や三陸海岸および福井県の海岸隆起に関する論文の執筆に集中したい。

Causes of Carryover

新型コロナ禍の影響により、野外現地調査を実施することが全くできなかったため、旅費を消化できなかった。また、そのために、考察・検討に必要なデータ取得ができず、研究全体が停滞してしまった。本年度は、旅費を中心に補助金を消化する予定であるが、新型コロナ禍が収まらない場合は、軽量のワークステーションを購入して、DEMの解析などを中心に研究を進めてゆきたい。

  • Research Products

    (2 results)

All 2021 2020

All Journal Article (1 results) (of which Int'l Joint Research: 1 results,  Peer Reviewed: 1 results,  Open Access: 1 results) Presentation (1 results)

  • [Journal Article] Discovery of Ulaanbaatar Fault: A New Earthquake Threat to the Capital of Mongolia2021

    • Author(s)
      Yasuhiro Suzuki, Takashi Nakata, Mitsuhisa Watanabe, Sukhee Battulga, Dangaa Enkhtaivan, Sodnomsambuu Demberel, Chimed Odonbaatar, Amgalan Bayasgalan, and Tuvshin Badral
    • Journal Title

      Seismological Research Letters

      Volume: 30 Pages: 437-447

    • DOI

      10.1785/0220200109

    • Peer Reviewed / Open Access / Int'l Joint Research
  • [Presentation] 清正公道に沿う2016年地震断層と地震被害2020

    • Author(s)
      渡辺満久・鈴木康弘
    • Organizer
      JpGU Meeting 2020

URL: 

Published: 2021-12-27  

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