2019 Fiscal Year Annual Research Report
Geographical Research about regional planning after stop dam construction
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17K01236
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Research Institution | Hosei University |
Principal Investigator |
伊藤 達也 法政大学, 文学部, 教授 (60223161)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | ダム問題 / ダム計画中止 / 脱ダム / 地域政策 / 川辺川ダム / 石木ダム |
Outline of Annual Research Achievements |
2019年度は研究の最終年度にあたるため、残された検討課題と全体の取りまとめを行うことを目的とした。残された検討課題は、2018年度に実施したアンケート調査の分析ととりまとめ、中央政府、地方政府の政策の検討、五木村の地域有力者の意識調査である。これらを実施するために、春季休暇期間を利用して熊本県庁並びに五木村への訪問を予定していたが、コロナ問題のために訪問を断念した。従って、本年度は2018年度に実施したアンケート調査の分析、とりまとめに集中した。実施できなかった調査については、各機関のホームページ等を参考にしてその内容を補った。 また、長崎県で計画され、全国的に注目を浴びている石木ダム計画について、川辺川ダム計画との関連で調査を行った。川辺川ダム計画で問題とされた計画の不備等が石木ダム計画においても繰り返されており、全国的なダム問題の共通性を確認することができた。 学会発表については、五木村で行ったアンケート調査の結果発表を2020年6月の水資源・環境学会大会で行う予定で準備してきたが、大会が中止されたため、秋の各種学会にて発表する予定である。石木ダム計画については、2019年7月に経済地理学会関東支部例会(法政大学)で「石木ダム計画の検証-水資源開発計画の側面から-」(共同発表、富樫幸一)の題目で行った。本研究の全体の取りまとめの発表は改めて2020年度中に実施する予定であり、また、その成果は大学紀要、各種学会誌にて報告する予定である。
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