2019 Fiscal Year Research-status Report
| Project/Area Number |
17K01253
|
|---|
| Research Institution | Nagoya Institute of Technology |
|---|
Principal Investigator |
川村 大伸 名古屋工業大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (50548261)
|
|---|
| Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
|
| Keywords | 品質管理 / ものづくり / データサイエンス / 機械学習 / クチコミ / 外食産業 / サービスマーケティング / 統計的品質管理 |
|---|
| Outline of Annual Research Achievements |
本年度は昨年度に得られた研究成果を学会や研究会などで積極的に発表し，聴講者から頂いたフィードバックを基にしながら研究を進めた．また，まとまった研究成果については論文投稿を行った．
サービス指向の研究に関しては，主に外食産業を対象とした研究に取り組んだ．1つ目は，外食産業の市場規模に関するテーマである．日本の外食産業市場規模に関する統計を調査してみると，推計値に関しては公的統計と民間統計のいずれにおいても公表されている．しかしながら，市場規模予測に関しては民間統計に限られており，かつ民間統計では調査規模や調査対象が限られているため，公的統計においても市場規模予測が求められていることが明らかとなった．そこで，日本における外食産業の市場規模予測方法を開発した．開発した予測方法の有用性を検討するため，海外の外食産業に関する公的統計と民間統計の現状も調査した．2つ目に取り組んだ研究テーマは，サービスの領域では重要性が増しているクチコミデータの有用性の検討である．クチコミデータは質問紙調査で得られるデータに比べて, 信頼性が低い, 欠損が多いといった問題はあるが，低コストで短期間に大量のデータを得られるというメリットがある．本研究では，外食産業に対する顧客の評価構造を抽出する分析フレームワークを提案した．また，提案したフレームワークを適用した結果得られた分析結果から，大手チェーン店の特徴や，顧客層や業態構造の時系列変化を明らかにすることができた．
ものづくり指向の研究に関しては，治具の摩耗などによって生じる下降傾向のデータに対して有用な手法として階層ベイズ管理図を昨年度に開発したが，今年度は，劣化やばらつきというのは，品種間で共通に生じることが多いことに着目し，品種間の空間的依存性をモデル化することで，性能の更なる向上を達成した．
|
| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
予定通りの成果が出ているため．
|
| Strategy for Future Research Activity |
次年度は最終年度となるため，論文投稿など研究成果の公表に注力する予定である．
|
