2018 Fiscal Year Research-status Report
サービス・サイエンスにおける確率的不確実性および曖昧性の下での意思決定
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17K01278
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Research Institution | Kanazawa Gakuin University |
Principal Investigator |
春名 亮 金沢学院大学, 基礎教育機構, 准教授 (30460380)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 意思決定 / 不確実性 / 離散選択 / シャープレイ値 |
Outline of Annual Research Achievements |
2018年度は国際会議(ISACIT2018)において,招待講演者として本研究における経過報告を目的とした受賞講演(Title : On Analysis Model of Observed Data about Selection of Decision Maker under Uncertainty an Ambiguity)を行い,聴衆と活発に議論をしてoutstanding research achievement and contribution to ISACIT2018 Invited Presentationを受賞した.さらに,連携研究者と当該分野に関する情報を収集して,国際会議の参加者間で当該分野に関する情報交換を行った.受賞講演の内容は個人の属性および対象の特性に関する様々な情報をもとに行動選択をモデル化して観光サービスへの適用の検討を目的とする研究発表であり,連携研究者の台湾における在外研究歴の経験による指導の下で,台湾の主要地における観光客の動向に関する情報収集も行うことができた. さらに,提携的に意思決定を行うことによる損得を考慮すべく各々の状況に対応可能な利得配分を行うモデルの応用への取り組みとして,線形計画法により導出可能なファジィシャープレイ値の概念をもとに,期別のリスクを想定した需要量を推定するための多期間生産計画モデルへの適用可能性について検討した.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2018年度はファジィシャープレイ配分による生産計画問題のモデル化とその解法の構築を研究課題としていたが,モデル化が不完全な状態であるため解法の構築に至らなかった.新たな解法などの構築のために必要な情報収集などを行うための調査・出張が十分にできなかったため,計画よりも「やや遅れている」と自己評価した.
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Strategy for Future Research Activity |
線形計画法により導出可能なファジィシャープレイ値の概念をもとに,期別のリスクを想定した需要量を推定するための多期間生産計画モデルへの適用可能性について検討したことを踏まえて,各期の状況に応じたリスク配分により最適な生産量を決定することが可能なモデル化に取り組むことを考えている.
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Causes of Carryover |
2018年度の後半に情報収集を目的とする調査や出張を十分に行うことができなかったためだと考えられる.今年度は昨年度十分に行えなかった情報収集や調査を継続して行うことを予定している.
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