2020 Fiscal Year Annual Research Report
Decision Making under stochastic uncertainty and fuzziness in Service Science
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17K01278
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Research Institution | Toyama College |
Principal Investigator |
春名 亮 富山短期大学, その他部局等, 准教授 (30460380)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 不確実性 / 多期間生産計画 / シャープレイ値 |
Outline of Annual Research Achievements |
近年,様々な環境の変化が非常に激しく,それへの柔軟かつ迅速な対応を考慮した生産計画システムの構築が要求され,計画期間内において在庫品切れなどによる不確実性を考慮した多期間生産計画問題を解決する必要があり,サプライチェーンを構成する企業間で戦略的かつ提携的な意思決定を行うことによる損得を考慮すると,各期の多様な状況に対応可能なリスクなどの配分を調整することを目的に,ファジィ回帰分析の概念に基づいて定式化したシャープレイ値をファジィ化することができる数理最適化モデルを適用し,各期別の目標在庫量を設定して,それらを実現できるように各期の最適な生産計画量を決定するための多期間生産計画問題のモデル化およびそれを効率的に解くためのアルゴリズム構築などに関する検討の取り組みを前年度から継続して行った. シャープレイ値はゲーム理論において,戦略的かつ提携的な意思決定の下で各組織の貢献度に応じた利得の最適な配分を決定するために用いるものであり,不確実性を考慮した多期間生産計画問題では各期の需要変動に柔軟かつ迅速な対応が要求され,各期の需要においてリスクを伴う不確実性の影響による悲観的または楽観的な状況にファジィ理論を適用することが可能であると考え,期別のリスクを想定した需要量を賄うための在庫量を確保するという特徴を持つ内示的な生産計画の効率的な解法に関する検討の取り組みについても前年度から継続して行った.
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