2022 Fiscal Year Annual Research Report
Is the Focal Region of the Shallow Slow Earthquake a Tsunami Source Area? A Geophysical and Geological Study of the 1662 Hyuga-nada Earthquake Tsunami
Project/Area Number |
17K01328
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
山下 裕亮 京都大学, 防災研究所, 助教 (80725052)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊尾木 圭衣 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 地質調査総合センター, 主任研究員 (70784130)
加瀬 善洋 地方独立行政法人北海道立総合研究機構, 産業技術環境研究本部 エネルギー・環境・地質研究所, 研究主任 (20707715)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 日向灘 / 津波堆積物調査 / 浅部スロー地震 |
Outline of Annual Research Achievements |
令和4年度は新型コロナウィルス感染症拡大に伴い延期していた野外地質調査を実施した.これまでに実施した調査ポイントの見直しとして,延岡市,川南町,日南市,都農町において掘削調査を実施した.また,新たに都農町,新富町で掘削調査を実施した.このうち,都農町ではイベント堆積物の可能性がある砂層が出てきたため,地権者と交渉を行い集中的な調査を実施した. 研究成果を国際学術誌(PAGEOPH)に投稿していたが,2022年12月に論文が掲載された.これに伴い,2023年1月にプレスリリースを実施した.プレスリリースは京都大学・産総研・道総研の共同で実施し,それぞれの記者クラブへの資料投げ込みに加え,オンライン記者レクを実施した.また,宮崎県庁記者クラブでの記者レクも実施し,新聞・テレビ等で大きく報道された. 津波浸水シミュレーションに用いる地形データは現在の地形データを用いてこれまで計算を実施しており,小目井における浸水シミュレーションでは手動で人工物の除去などを行ったが,宮崎市内における浸水シミュレーションを実施するには範囲が広すぎるため,古地形復元を業者に委託し地形の復元を進めた.この地形を元に浸水シミュレーションを行う準備をすすめ,今後さらに断層モデルの精度高精度化を進められる体制が整えられた.
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