2019 Fiscal Year Research-status Report
Development of disaster evacuation guidance system using MANET
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17K01342
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| Research Institution | Tokyo University of Science |
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Principal Investigator |
松澤 智史 東京理科大学, 理工学部情報科学科, 講師 (20385529)
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| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
滝本 宗宏 東京理科大学, 理工学部情報科学科, 教授 (00318205)
神林 靖 日本工業大学, 先進工学部, 准教授 (40269527)
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| Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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| Keywords | MANET / 避難誘導 / 災害対策 / CCN / 移動端末 |
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| Outline of Annual Research Achievements |
2019年度は主に，避難誘導アルゴリズムの改良とシミュレーションと実機の比較を行った。
特にモバイルエージェントと呼ばれる移動端末間をプログラムが移動して処理を行う通信ミドルウェアを用いた避難誘導方法について、シミュレーションプログラムを作成して検証実験を行い、その得られた良い結果を国際会議で報告した。
一方実機による実験は、iPod touchを複数使用した実験を行い、避難経路の提示をiPod touchでリアルタイムに表示して、東京理科大学内で多数の学生にキャンパスからの避難を実施した。この実験は実機実験で得られる結果とシミュレーション実験の結果の比較が主な目的で、可能な限り避難人数や災害MAP、避難開始（災害発生）のタイミング等を同じにして実施し、結果を比較をした。（この比較結果は情報処理学会で口頭発表を行った。）
得られた結果は実機実験の方が安全に避難できることが多く、実際の災害時ではシミュレーション結果よりも良い結果が得られる可能性を示した。
しかしながらこの結果は、シミュレーションでは避難における人間の思考を完全に再現できていない結果とも捉えられるので、この結果をもとにシミュレーションプログラムの改良を2020年度の1つ目の課題点として考えている。
また実機実験で使用した移動端末上で動くソフトウェア（自作）も、実装上の都合で本研究課題で提案した通信システムの一部を簡略化した形で行っているので、さらに追加の実装や改良を行う予定である。
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| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
シミュレーションプログラムは前年度に一通りの開発を終えて、適宜改良を重ねる段階にきており、シミュレーション結果も良好で、おおむね予定通りである。
一方、実機実験は、当初予定していた実装と実験の段階まで行くことできたが、まだ提案した方式の実装が完全に終わっておらず、行った実験でも課題点が見つかったため、やや遅れている。
またCovid-19の影響で年度末に行う予定であった実機実験が行えていないので、課題を延長して今年度行う。
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| Strategy for Future Research Activity |
多数の学生に協力をしてもらう実機実験は、Covid-19の影響で、現段階では行える目途がついていないが、今年度後半に行う予定で、それまでは実機上で動かすソフトウェアの実装（改良）やシミュレーションの改良、本手法の応用等の研究を進める。
成果の報告は、年度後半の各種国際会議（ICAART2021等)やIPSJ、IEICE等を検討している。
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| Causes of Carryover |
実装の遅れと、Covid-19による実機実験の中止により、課題を延長させていただいたため、実験と結果の発表等に使用する費用を次年度に使用する
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