2020 Fiscal Year Research-status Report
磁気共鳴温度計測及びインシリコ解析による温熱療法の特性解明と体組成に対する至適化
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17K01357
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
熊本 悦子 神戸大学, 情報基盤センター, 教授 (00221383)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
黒田 輝 東海大学, 情報理工学部, 教授 (70205243)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 加温特性解析 / 磁気共鳴診断装置 / 集束超音波治療 / 電磁界解析 / 能動型体内埋め込みデバイス |
Outline of Annual Research Achievements |
MRを併用した集束超音波治療において温度上昇の監視のためのMRデータ取得の高速化に関してさらに検討を行ったが,現在のところ特筆すべき結果は得られていない. また,ペースメーカなどの能動型体内埋め込みデバイスにおいて,リード線の一方が露出した状態で体内に埋め込まれているが,本体側の接続側が露出しているか,キャップにより絶縁されているかという状態の違いによる影響について数値シミュレーションにより検討した.直径5mm, 長さ150mmの完全導体円柱を片端あるいは両端を残して誘電体で被覆したモデルを作成し,1.5Tおよび3.0TのRF磁場による発熱を数値解析した結果,両端露出では反対側からの電流の流入があり,片端露出では接線方向の電磁界の影響が強く被覆厚についても最悪条件があることがわかり,遺残リードがある場合,キャップの有無で発熱特性が大きく変わることがわかった.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
今年度は,圧縮センシングを用いて高速MRIによる集束超音波治療における磁気共鳴温度画像化法の検討,誘電加温の特性解析のための数値シミュレーションについて検討した.今年度は進捗としてはコロナへの対応の影響で大幅に遅れ,さらに1年の研究期間延長を申請するに至った.
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Strategy for Future Research Activity |
今年度はこれまでの遅れを取り戻し,モデルの適切な対象を選択し,効率良く研究を進めて,体組成に応じた治療効果と安全性の評価についてこれまでの研究の成果を取りまとめていきたい.
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Causes of Carryover |
研究の進捗の遅れにより、令和2年度出席予定であった国際学会について、オンラインにて開催され出張旅費が不要となったため次年度使用額が生じた.次年度も国際学会のオンライン開催が決定しているため,本研究費は,研究の遂行に必要な物品,論文投稿のための費用として使用する予定である.
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Research Products
(5 results)