2018 Fiscal Year Research-status Report
高周波集束型流水超音波作用による創傷治癒および感染コントロールの検討
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17K01422
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Research Institution | Showa University |
Principal Investigator |
滝口 尚 昭和大学, 歯学部, 講師 (60317576)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 集束型超音波 / バイオフィルム |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、歯周治療の予知性を高める目的で、粒子加速度を基本原理とする集束型流水超音波の技術を応用して、歯周外科後の創面の感染コントロールおよび創傷に対する影響を調べるものである。 洗浄技術を組み入れた試作器を用いてバイオフィルムの殺菌または除染効果を対象に実験を進めた結果、当技術は、表面に付着した細菌に対して細菌量を減少させる効果は顕著であるが、術後表面には生菌が残存するため、殺菌効果は少ないと考えられた。次に創傷に対する影響を調べるため、歯肉上皮細胞株(Ca9-22細胞)を用いて細胞障害性LDH値(Lactate Dehydr ogenase: 乳酸脱水素酵素)を測定した。その結果、コントロール群として使用したレーザと比較してLDHの上昇は僅かであった。また、Cell viability(CCK-8)アッセイを行った結果、レーザ群は約60%の生存率に対して、当技術は約70%であった。しかし、これら効果は、印加電力が中程度以下の条件のみの結果となった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
上皮細胞に対する細胞毒性が低い結果を得られているが、HSPやkeratin群の解析が不十分である
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Strategy for Future Research Activity |
HSP、keratin群、integrin群の解析とマウス背部における同タンパクの観察をおこなう。
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Causes of Carryover |
細胞は既存のもので賄えた。 歯肉上皮細胞への影響および小動物背部の創傷に関して評価するため消耗品が必要となる。
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