2021 Fiscal Year Research-status Report
経頭蓋直流刺激が運動・姿勢に影響を及ぼす脳神経解明と運動学的・運動力学的検証
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17K01467
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Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
松田 雅弘 順天堂大学, 保健医療学部, 先任准教授 (40453485)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
網本 和 東京都立大学, 人間健康科学研究科, 教授 (70326023)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 姿勢制御 / 経頭蓋直流電気刺激 |
Outline of Annual Research Achievements |
経頭蓋直流電気刺激(tDCS)を用いてヒトの姿勢と動作への影響を明らかにすることを目的に研究を進めている。コロナ禍で被験者集めと実施に苦慮しており、十分な成果を収めることができなかった。倫理審査の承認は得ており、今年度はtDCS前後での姿勢制御について健常者・高齢者を対象として、研究を遂行し、脳局在の機能の一端について明らかにしていきたい。 今年度は倫理審査の承認を得たものの、コロナ禍の影響があり研究を進めるにあたって、被験者の募集に苦労した。その間に情報収集や研究について、共同研究者と検討し、研究の準備を進めて実施可能である。本研究に際して重要なことは脳刺激による中枢の変化とパフォーマンスだが、パフォーマンスの変化をより詳細に詰めていくことで、中枢の変化の考察を深めていきたいと考えている。そのためには姿勢制御に関わる領域に脳刺激を加えることでの変化を詳細に検討する必要があることが整理できた。2つの面で検討するために、各局在への刺激が感覚入力系の処理に影響するのか、その処理を運動系に変換するときに効果的なのかを調査することが重要だと考えられる。その感覚の処理過程のなかで、予測的姿勢制御に影響を及ぼす影響と、垂直性認知に関わる程度を把握することが、今後のリハビリテーションの展開として重要となる研究をまとめた。 小脳または補足運動野への脳刺激が姿勢制御に及ぼす影響について、重心動揺計での変化のみならず、予測的姿勢制御や垂直性認知の面でも検討していきたい。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
コロナ禍において被験者集めと実施にかなり障壁があり、進めることが困難であった。共同研究者との打ち合わせや倫理審査を進めることはできた。
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Strategy for Future Research Activity |
被験者集めの目途がたち、今年度の夏までに姿勢制御に関するパフォーマンスの研究を遂行することが可能である。
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Causes of Carryover |
コロナ禍により被験者の集めと実施に苦労した点と、研究者との打ち合わせに時間を要した。そのことにより次年度への繰り越しが生じた。 次年度には2つの研究を計画しており、主に被験者とデータの分析にかかる費用が必要となる。
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