2019 Fiscal Year Annual Research Report
Change of brain cortical activity and functional network after single training task - magnetoencephalography study -
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17K01499
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
上村 純一 名古屋大学, 医学系研究科(保健), 准教授 (70467322)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 体性感覚 / 固有感覚 / 脳磁計 / イメージ / ネットワーク |
Outline of Annual Research Achievements |
2019年度は、前年度に続き、体性感覚のうち固有感覚に焦点を当て、固有感覚イメージ課題を作製し、課題実施時の脳皮質活動および脳ネットワーク特性を検討を行った。 右利き健常成人23名を対象とし、固有感覚イメージ課題実施中の脳機能を脳磁計を用いて記録した。本研究における固有感覚イメージは、ボールを握る時の感覚(ボールの抵抗感)を想起するものである。課題条件は2条件とした。1つは、ボールを握る連続動画を見ながら、固有感覚イメージを行う条件(イメージあり条件)であり、もう1つはイメージを行わず連続動画だけを見る条件(イメージなし条件)である。各条件は1分間として、2条件を1試行として各被験者3試行を実施した。得られた脳活動について、パワースペクトル解析(周波数解析)、グラフ解析(ネットワーク解析)をそれぞれ行った。グラフ解析に用いるconnectivity matrixはPhase Locking Valueで算出した。統計処理は条件間で対応のあるt検定を行った(p<0.05, FDR corrected)。結果、周波数解析では有意な差を検出することができなかった。一方、グラフ解析においては、固有感覚イメージ課題実施により、脳全体の機能統合の指標であるaLambdaの低下および、右縁上回におけるネットワークにおける結合性の低下を認めた。固有感覚イメージ課題遂行により認知負荷量が増え、脳ネットワークの機能統合が促進されたと推察した。また、安静時ネットワークの1つとされているdefault mode networkとの結合低下が示唆された。
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Research Products
(1 results)