• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2017 Fiscal Year Research-status Report

地域居住高齢者の睡眠適正化をもたらす運動介入による身体機能とQOLを高める研究

Research Project

Project/Area Number 17K01505
Research InstitutionHiroshima University

Principal Investigator

新小田 幸一  広島大学, 医歯薬保健学研究科(保), 教授 (70335644)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 高橋 真  広島大学, 医歯薬保健学研究科(保), 講師 (50435690)
Project Period (FY) 2017-04-01 – 2020-03-31
Keywords高齢者 / 睡眠 / 運動介入 / 身体機能 / QOL
Outline of Annual Research Achievements

平成29年度前半の研究開始後,これまでの睡眠の研究で使用してきたアクチグラフに,データの取得プロセスでトラブルが発生していることが分かった.このため,まずこれまでのアクチグラフに代わる他の製品の候補を調査した.調査で候補に挙がった複数製品を検討し,本研究では最終的にActiGraph社製のアクチグラフであるGT3X-BTモニター(以下,GT3X)を選定,使用することに決定した.これを受けて,平成29年度をGT3Xの操作及び専用ソフトウェアを使用したデータの取得とデータ解析・分析への熟練性を獲得し,GT3Xの信頼性と妥当性を確認した上で,平成30年度からの地域に居住する高齢者を被験者とする介入研究へと繋げる準備期間として位置付けた.
平成29年度後半は,GT3Xを使用して健常若年者を被験者とする睡眠のデータ取得と予備実験を行い,睡眠の状況と身体機能を主とする調査を行った.その結果,まずGT3Xは本研究で使用する上で,信頼性,妥当性を有するアクチグラフであることが確認できた.そして,睡眠効率が高い,または睡眠時間が長い者は睡眠効率には変動が少なく,より安定した睡眠が得られている可能性が示唆された.その一方で,睡眠と身体機能の間には有意な相関関係は認められなかった.これらの結果は日本睡眠学会第43回定期学術集会での発表演題として応募した.
平成30年度から,2つの通所施設を利用している地域に居住する高齢者を被験者とする本格的な介入研究の開始を予定している.この介入研究をスムーズに実施するために,実験スケジュールのほか,運動介入法,睡眠・日常生活に関わる評価・調査項目,本実験での身体機能・バランスに関わる評価項目を決定し,それらを基に実験計画及び研究計画を完成させた.

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

やや遅れている理由として,まず,本研究より新たに使用するアクチグラフの選定と,その出力データの有効性・妥当性の確認に当初の予想よりも長い時間を要したことが挙げられる.さらに平成29年度後半は,高齢被験者の日常のスケジュールと実験スケジュールの調整に難渋し,予備実験が思うように行い得なかったことが 2つ目の理由として挙げられる.

Strategy for Future Research Activity

平成30年度は平成29年度の遅れを取り戻すべく,地域に居住する高齢被験者に対する本実験の開始に向け,現在,実験スケジュール組込が完了している被験者に加え,引き続き新たな被験者が研究に参加できるように,協力施設との連絡を密にとる.さらに,施設を利用していない地域に居住する高齢者からも被験者としての参加協力を受けられるよう積極的な活動を行う.合わせて,1日に複数の被験者を対象とした本実験が並行して実施できるように,綿密なスケジュール調整を行う.
すでに決定している日本睡眠学会第43回定期学術集会での演題発表のほか,可能な限りその他の関連学会等への参加を通して研究成果を発信するとともに,睡眠と身体機能・QOLの関連を探るために,なお一層の情報収集に努める.

Causes of Carryover

平成29年度後半に高齢者を被験者とした満足できる予備実験の実施に至らなかったため,予定していたデータ取得と謝金,解析に充てるための計画に未使用金が生じた.このような状況を踏まえ,平成30年度は既にスケジュールに組み込まれている高齢被験者の実験のスケジュールに従って,滞りなく研究を進めるための経費として助成金を使用する.具体的には平成30年度の助成金と平成29年度に生じた繰越金を,平成30年度から1日に複数の高齢被験者に対して行う実験のデータの取得に伴う経費,そのために必要となるアクチグラフの追加購入費,データ解析と分析に必要な経費として有効活用する.さらに,得られた研究成果を適宜,関連学会等を通して積極的に発信するための経費,連携研究者との密な情報交換に要する経費として使用する.

  • Research Products

    (1 results)

All 2018

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] 若年者の1週間における睡眠の変動2018

    • Author(s)
      真田昌輝,林宏昭,岩本義隆,川上航,高橋真,新小田幸一
    • Organizer
      日本睡眠学会第43回定期学術集会

URL: 

Published: 2018-12-17  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi