2017 Fiscal Year Research-status Report
A research of relate to head-eye movement cooperation and daily and/or learning activity in developmental disorder
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17K01514
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Research Institution | Sapporo Medical University |
Principal Investigator |
仙石 泰仁 札幌医科大学, 保健医療学部, 教授 (10248669)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | リハビリテーション / 作業療法 / 頭部-眼球運動協応 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、日常成果の諸活動における眼球運動の関与を、頭部-眼球運動の協調的な活動から明らかにすることであり、29年度は簡易的に眼球・頭部運動を同時に測定できるMEME(JINS社製)の測定機器としての信頼性と妥当性を検証した。椅子座位にて視線前方60cmに設置した27インチモニター上に、ターゲット(直径1cmの円画像)を、左右(視角30°)と上下(視角15°)に2Hzに往復する追従刺激を提示し、この際に、顎台を用い頭部を固定し眼球のみでターゲットを追視する条件と、眼球を動かさずに頭部の動きでターゲットを追従する2条件を設定し、MEMEと3軸ジャイロセンサー(共和電業社製)・眼電位図(日本光電社製)を同時に測定した。その結果、眼球・頭部運動の開始に伴う潜時では10-15msec程度の誤差は認められるものの、視角や頭部回旋・前後屈角度の測定は同等の精度があることを確認できた。そこで、健常成人3名を対象に食事動作(前方に設置した机上に置かれた皿から大豆を箸で把持して口元まで持ってくる動作)と、40cmに設定した便座に相対した開始位置から着座するまでの移乗動作、timed up & go test(以下、TUGテスト)の3条件で、MEMEを用いた頭部-眼球運動の協調性について測定を行った。その結果、食事動作では頭部前屈の動きが40msec前後先行し生じ、箸が口元に来ると眼球の下転と頭部の後屈が協調的に生じていることが確認できた。トイレへの移乗動作では、便座に座るために移動(右周りに身体を回旋させる)する際には、眼球は左側へ律動的(約15msec周期)に動くのに対して頭部は固定されており、着座する際には眼球運動の律動的動きは維持されたまま頭部の前屈が生じていることが確認できた。一方、TUGでは動作に伴う筋電図と推測されるノイズが大きく生じ、分析可能なデータが測定できなかった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究計画に沿って概ね進捗しているが、動作に伴うノイズが測定結果に大きく影響する活動が多く、測定対象とする日常生活動作の設定について見直しを行う必要があり遅れが生じている。また、小児や発達障害を抱える対象者で測定を行うためにも、健常成人で基本的なデータの収集が必須であり、30年度も継続して研究を継続していく。
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Strategy for Future Research Activity |
測定可能な動作を明確にした上で、小児および発達障害を抱える対象者に対して実施可能な動作の決定をしていく。更に動作中の映像情報を頭部に設置する小型カメラから得る実験条件を加え、頭部-眼球運動協応性に、視覚情報が関与しているのか否かいついても分析を進めていく予定である。
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Causes of Carryover |
機器の信頼性と妥当性の検証に時間を要してしまったことから、当初2台購入予定であった機器を1台購入に留め研究を進めてきた。次年度は、一定の信頼性と妥当性の確認ができたことから2台追加で購入し、研究を進めていく予定である。また、研究成果の報告も息柄対象とする活動が決定することで、可能となるため学会報告等の旅費も予定通り使用していく。
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