2019 Fiscal Year Annual Research Report
Developing and testing of the comprehensive life support program for the elderly dementia:a randomized control trial
Project/Area Number |
17K01528
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Research Institution | Mejiro University |
Principal Investigator |
山田 孝 目白大学, 保健医療学部, 客員研究員 (70158202)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小林 法一 首都大学東京, 人間健康科学研究科, 教授 (30333652)
會田 玉美 目白大学, 保健医療学部, 教授 (60406569)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 認知症 / 人間作業モデル / 効果研究 / ランダム化比較試験 |
Outline of Annual Research Achievements |
2019年度は以下の通り.対象:北海道,秋田,千葉,静岡,和歌山の介護老人保健施設等と宮崎と鹿児島の精神科病院の作業療法士(以下,OTR)が担当する認知症者とした.これらの施設のOTRに研究参加を呼びかけ,承諾した14名のOTRから,対象者の年齢,性別,改定長谷川式簡易知能スケール(以下,HDS-R)の得点を送ってもらった.これらに基づき,筆頭筆者が層別ブロックランダム割付法を用いて, MOHOを用いた作業中心の実験群と機能訓練中心の統制群に対象者を割り付け,両群に約3ヶ月間の介入を実施してもらった.方法:OTRには,対象者のHDS-R(主要アウトカム),認知症行動障害尺度短縮版(以下,DBD-13),そして人間作業モデルスクリーニングツール(以下,MOHOST)(共に副次的アウトカム)の事前と事後の得点を報告してもらい,これらの得点の差から両群間の有意差をランダム化比較試験(RCT)で検討した. 結果:適格者は実験群55名,統制群56名であったが,実験群11名と統制群10名が中断・測定不能・介入不十分となり,実験群44名,統制群45名の合計89名になった.両群の事前得点と基本属性を比較した結果,有意差はなかった.両群の前後の差を両側検定した結果,MOHOSTの運動技能を除く全てのアウトカムに有意差を認め(p<.05),効果量は小から中であった.各群の前後の得点を両側検定した結果,実験群は全てのアウトカムに有意差を認め(p<.01),MOHOSTの運動技能と環境を除く全てのアウトカムは効果量大であった.統制群はHDS-Rを除いた全てのアウトカムに有意差を認め(p<.05),MOHOSTの作業への動機づけ,作業のパターン,合計のみが効果量大であった.両群の事前得点と基本属性に有意差はなかったことは,両群が均一であることを示していたため,有意差の検定は有効となった.
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Research Products
(7 results)