2019 Fiscal Year Annual Research Report
The recovery facilitatory effect for muscle injury by ultrasound
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17K01535
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Research Institution | Tokoha University |
Principal Investigator |
縣 信秀 常葉大学, 保健医療学部, 講師 (00549313)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊東 佑太 名古屋学院大学, リハビリテーション学部, 准教授 (30454383)
清島 大資 愛知医療学院短期大学, 理学療法学専攻, 准教授 (80756370)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 筋損傷 |
Outline of Annual Research Achievements |
筋損傷を早期に回復させることは,リハビリテーションにとって重要な課題である.超音波は,筋損傷からの回復を促進させるツールとして十分に期待されるが,科学的根拠が乏しい.筋損傷からの回復促進の治療戦略を設計するためには,超音波による筋損傷からの回復促進のメカニズムを明らかにする必要がある.本年度は,超音波刺激による筋損傷からの回復過程に超音波刺激による筋衛星細胞の増殖が関与しているのかどうかを検証することを目的に,遺伝子改変が行いやすいマウスの筋損傷モデルの作製を試みた.まず,マウス足関節背屈筋群に対して,異なる角速度での伸張性収縮を実施し,どの程度の筋損傷量,筋力の低下が生じるのかを評価した.その結果,筋腹横断面で観察される全筋線維数に対する エバンスブルー陽性筋線維数の割合は,角速度200°/秒で伸張性収縮を行った筋が 4.4±2.3%,400°/秒が 14.7±1.2%,800°/秒が 24.4±1.4% だった.一方,トルク減少率は,角速度200°/秒で 伸張性収縮を行った筋が77.7±23.5%,400°/秒が62.2±25.4%,800°/秒が62.6±14.1% だった.マウス前脛骨筋に対する伸張性収縮では,足関節背屈筋群に対する角速度200°/秒の伸張性収縮で,エバンスブルー陽性筋線維数の割合が約15%であったのに対し,マウスを用いた本研究におけるその割合は,約4%であった.このことから,動物種により筋損傷量が異なることが考えられた.また,最大等尺性収縮トルクにおいて,角速度や損傷量との関係性が見いだせなかった.今後,トルク測定時の条件や精度を精査し,理学療法効果を検証するのに適した筋損傷モデルマウスを作製できる条件を,さらに検証していく必要がある.
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Research Products
(3 results)