2019 Fiscal Year Research-status Report
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17K01536
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Research Institution | Tokoha University |
Principal Investigator |
磯貝 香 常葉大学, 保健医療学部, 教授 (00549496)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 筋硬結 / シミュレータ / 触診技術 |
Outline of Annual Research Achievements |
我々が開発した筋触診技術練習用模型(筋硬結触診シミュレータ)は,臀部に筋硬結が存在する状態を想定して製作されている.そしてこのシミュレータを用いて,筋硬結の触診の技能的なコツを明らかにしてきた.しかし,筋硬結は臀部のように深部に平坦な骨が存在するところにばかり発生するわけではない.臨床家が筋硬結を探索する際には,手指を用いて筋を深部に位置する骨に押し当てながら移動させることが多いため,圧迫を受ける骨の形状が異なれば,筋硬結を探索するコツも異なることが容易に想像できる.そこで,新たに大腿部に筋硬結が存在する状態を想定して,硬いパイプを内包する円柱形状のシミュレータを製作した.そして,訓練用技能分析法(Skill Analysis for Training:SAT)とSteps for Coding and Theorization(SCAT)を用いて,その特徴の言語化を試みた.その結果,母指以外の四指でシミュレータを支持する,シミュレータを前後に揺らす,骨に対して垂直に圧迫することに留意するなどの特徴が明らかとなった.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
筋硬結触診シミュレータを開発する過程で,熟練した臨床家同志であっても筋硬結を触診する際の力の加え方が大きく異なることが判明した.したがって,触察分布力ベクトルを計測しても,熟練臨床家特有のコツを見出すことは困難であることが予想された.これにより,研究方の方針の変換を迫られている.また,筋硬結触診シミュレータの製作には多くのコツと手順が必要であり,実験準備段階においても時間を必要とした.
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Strategy for Future Research Activity |
ウレタンを原料とした筋硬結触診シミュレータは統一した性能を与えることが難しく,また再現可能な弾性の幅に限界がある.そこで,3Dプリンタを用いて,皮膚皮下組織及び筋の応力-ひずみ特性の再現を目指す.また,複数の臨床家に異なる特性を持つ複数のシミュレータを触診してもらい,その類似性を評価してもらうとともに,臨床家の触診のコツをSCATを用いて分析する.
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Causes of Carryover |
触察分布力ベクトルの計測を取り止めたため,計測システムの構築に必要な高速カメラや力覚センサを購入しなかった.今後は,3Dプリンタのランニングコスト,被験者謝金.成果発表費用に使用する計画である.
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